computo ergo sum

2026-10-01 · chapter ヤン–ミルズと質量ギャップ第 7 部 物理の側から葉巻とグルーボール

この本の全体 目次と読む順
  1. 第 0 部 入口 — この本の読み方
  2. 0-01 この本の読み方
  3. 0-02 一枚の絵
  4. 0-03 問題文を一語ずつ読む
  5. 0-04 数学の四次元と物理の四次元
  6. 第 1 部 数学の準備
  7. 1-01 ベクトル空間と線形写像
  8. 1-02 群とは何か
  9. 1-03 リー群とリー環
  10. 1-04 SU(2) と SU(3)
  11. 1-05 多様体と接空間
  12. 1-06 微分形式と外微分
  13. 1-07 ベクトル束と接続
  14. 1-08 確率と測度
  15. 1-09 無限次元の確率
  16. 1-10 ヒルベルト空間と自己共役作用素
  17. 1-11 フーリエ解析と分布
  18. 1-12 寄り道
  19. 第 2 部 物理の準備
  20. 2-01 ラグランジアンと作用
  21. 2-02 場という考え
  22. 2-03 電磁気学はゲージ理論である
  23. 2-04 特殊相対論と時空
  24. 2-05 量子力学の骨
  25. 2-06 調和振動子と生成消滅
  26. 2-07 経路積分の考え方
  27. 2-08 統計力学と相転移
  28. 2-09 寄り道
  29. 2-10 緩和の時間と動的指数 z
  30. 第 3 部 ヤン–ミルズ理論(古典)
  31. 3-01 ゲージ原理
  32. 3-02 非可換ゲージ場
  33. 3-03 作用と方程式
  34. 3-04 幾何としてのゲージ理論
  35. 3-05 インスタントンと位相
  36. 3-06 寄り道
  37. 3-07 標準模型の中のヤン–ミルズ
  38. 第 4 部 量子化
  39. 4-01 正準量子化とハミルトニアン
  40. 4-02 経路積分とユークリッド化
  41. 4-03 摂動論と Feynman ダイアグラム
  42. 4-04 発散と繰り込み
  43. 4-05 発散の代数
  44. 4-06 漸近自由
  45. 4-07 次元転移と Λ
  46. 4-08 ゲージ固定と Faddeev–Popov
  47. 4-09 場の量子論の公理
  48. 4-10 Osterwalder–Schrader の公理と再構成
  49. 4-11 質量ギャップの定義
  50. 4-12 寄り道
  51. 第 5 部 格子ゲージ理論
  52. 5-01 Wilson の格子
  53. 5-02 強結合展開
  54. 5-03 反射正値性と転送行列
  55. 5-04 無限体積極限とクラスター展開
  56. 5-05 弱結合と連続極限
  57. 5-06 U(1) と非可換の違い
  58. 5-07 モンテカルロ法
  59. 5-08 グルーボールと弦張力の測定
  60. 5-09 何を固定して極限を取るか
  61. 5-10 有限群の格子ゲージ理論
  62. 5-11 寄り道
  63. 第 6 部 構成的場の理論
  64. 6-01 構成的場の理論とは
  65. 6-02 二次元の可解性とヤン–ミルズ測度
  66. 6-03 スカラー場の構成
  67. 6-04 クラスター展開
  68. 6-05 繰り込み群の段の列
  69. 6-06 三次元ヤン–ミルズの紫外安定性
  70. 6-07 四次元
  71. 6-08 四次元の φ⁴ の自明性
  72. 6-09 確率量子化と正則性構造
  73. 6-10 四次元で止まる場所
  74. 6-11 発散以外の障害
  75. 6-12 寄り道
  76. 第 7 部 物理の側から
  77. 7-01 物理はどう見ているか
  78. 7-02 閉じ込めの機構
  79. 7-03 弦の絵
  80. 7-04 大 N
  81. 7-05 ひも理論と余剰次元
  82. 7-06 余剰次元が見えなくなる仕組み
  83. 7-07 ゲージ場はどこから来るか
  84. 7-08 ホログラフィー
  85. 7-09 質量ギャップが幾何になる
  86. 7-10 四次元に戻す
  87. 7-11 超対称と Seiberg–Witten
  88. 7-12 等価原理に当たる一文
  89. 7-13 物理の掘り方が数学と離れる場所
  90. 第 8 部 二つの言葉の辞書 — 物理の視点と数学の視点
  91. 8-01 辞書の読み方
  92. 8-02 辞書 A
  93. 8-03 辞書 B
  94. 8-04 辞書 C
  95. 8-05 私たちの仮定の物理側の対応
  96. 第 9 部 現在地と課題
  97. 9-01 世界はどこまで来ているか
  98. 9-02 二つの掘り方の切れ目
  99. 9-03 新しい概念の候補
  100. 9-04 課題の一覧
  101. 9-05 よくある誤解
  102. 第 10 部 質量ギャップの厳密な証明へ — この端末の検討
  103. 10-00 第 10 部の入口 — 酔歩と定規と時計
  104. 10-01 理論の構成の筋
  105. 10-02 一段の記帳
  106. 10-03 仮定 H と三つの鎖
  107. 10-04 方向の地図
  108. 10-05 方向 12〜14
  109. 10-06 方向 15・15′
  110. 10-07 Lean で閉じた言明と既存の結果の対応表
  111. 10-08 壁の一覧
  112. 10-09 ひらめき帳から
  113. 10-10 主張しないこと
  114. 10-12 つじつま合わせ
  115. 10-11 定理までの距離
  116. 10-13 小さな問い — 卒業研究の大きさで決着のつく十〜二十問
  117. 付録
  118. A-01 記号表
  119. A-02 用語集
  120. A-03 文献案内
  121. A-04 Lean と機械検査
  122. A-05 この本の作り方
  123. A-06 仮定の索引

質量ギャップが幾何になる — 円が潰れて時空が終わると、スペクトルに隙間が開く

この章で分かること — 円が潰れる「葉巻」で時空が終わると、面積則と、正で離散的なグルーボールの質量(動径の固有値)が出る論法。この端末で追い直した数値と、格子との成績。比べる相手のスカラーをどれに取るかで、比が大きく動くこと。

前提となる章 — 7-08(AdS・辞書・弦の計算)。変分原理は 2-05 §08・1-10、グルーボールは 7-01 §06。

先に言うこと — ここのギャップは N→∞N\to\infty・λ→∞\lambda\to\infty の超重力の近似で、固定した背景の上の線形の固有値問題です。AdS/CFT は予想で、模型は純ヤン–ミルズ理論ではありません。この章は質量ギャップ問題を解いておらず、このサイトも何も示していません。

この章の順序
  1. 何を幾何に翻訳するか
  2. 温度で尺度を入れる
  3. 円が潰れる(図1・寄り道:ブラックホールの温度)
  4. 弦は底で寝る
  5. グルーボールは固有値(図2)
  6. なぜ正で、なぜ離散か
  7. 格子と比べる(後の解析:どのスカラーが最も軽いか)
  8. 二つの尺度
  9. 別の閉じ方

01

何を幾何に翻訳するか — 隙間と面積則

AdS の境界の理論は共形でギャップを持たず(7-08 (14))、7-08 §07 では手で置いた壁で尺度を入れました。この章では幾何そのものが有限の深さで終わる模型を見ます。Witten(1998)はそこから二つを読みました 物理。面積則は、境界の方向 dxi2dx_i^2 の係数が内部で正の定数以上であることから。ギャップは、内部の波動方程式が正で離散的な固有値 m12<m22<⋯m_1^2\lt m_2^2\lt\cdots だけを持つことから。後者を境界で言えば、tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 などの二点関数が自由な伝播関数の和になります。

⟨O(x) O(0)⟩=∑n≥1∣cn∣2 e−mn∣x∣4π∣x∣(境界は三次元)(1)\langle\mathcal O(x)\,\mathcal O(0)\rangle=\sum_{n\ge1}|c_n|^2\,\frac{e^{-m_n|x|}}{4\pi|x|}\qquad(\text{境界は三次元}) \tag{1}

右の分数は三次元の質量 mm の伝播関数で 既知、遠方は最初の項が支配し、相関長は 1/m11/m_1 です(2-05 §05・4-11)。例:§05 の模型で tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 の二点関数を見ると(ディラトンの最低モード)、温度が T=1/πT=1/\pi となる §03 の規格化で m1=3.404m_1=3.404、相関長 0.294 です 計算。ただし超重力の場全体では、計量のゆらぎから来る別のスカラーのほうが軽く、m2=5.457m^2=5.457(ディラトンは 11.588)です(Brower–Mathur–Tan 2000。§07)物理。(1) は 1/N1/N の主項で、相互作用で離散性は失われるがギャップは残る、と Witten は書いています。

02

温度で尺度を入れる — 虚時間の円と反周期

温度 TT の熱平衡は、虚時間を周期 β=1/T\beta=1/T(逆温度。この章の β\beta は格子の逆結合ではない)の円に巻いた経路積分です(2-07 §06)。ボソンは一周で元に戻り、フェルミオンは符号が変わる(反周期)ので、円の方向の運動量は

ωn=2πnβ  (ボソン),ωn=(2n+1)πβ  (フェルミオン),n∈Z(2)\omega_n=\frac{2\pi n}{\beta}\ \ (\text{ボソン}),\qquad \omega_n=\frac{(2n+1)\pi}{\beta}\ \ (\text{フェルミオン}),\qquad n\in\mathbb Z \tag{2}

です 既知。フェルミオンには ω=0\omega=0 が無く、長い距離から外れます。Witten は N=4\mathcal N=4 理論を R3×S1\mathbb R^3\times S^1 に置いて超対称性を壊し、スカラーも一ループで重くなるので、長い距離では三次元のゲージ場が残るとしました 物理。Csáki–Ooguri–Oz–Terning(1998、以下 COOT)はこれを QCD3\mathrm{QCD}_3 と呼びます。比喩で言えば円は型枠です。正確には、円の半径 RR は三次元の理論の紫外の切断です(7-06 §08)。例:フェルミオンの最低の運動量は πT\pi T、ボソンの 0 でない最低は 2πT2\pi T です。

03

円が潰れる — 葉巻の幾何

境界に円があると、内部は AdS のブラックホールになります。Witten はその解を拡大して次の計量を得ました(全体の R2R^2 は省く)物理。

ds2=g dτ2+dρ2g+ρ2∑i=13dxi2,g=ρ2b2−b2ρ2,ρ≥b(3)ds^2=g\,d\tau^2+\frac{d\rho^2}{g}+\rho^2\sum_{i=1}^{3}dx_i^2,\qquad g=\frac{\rho^2}{b^2}-\frac{b^2}{\rho^2},\qquad \rho\ge b \tag{3}

bb は曲率半径、ρ→∞\rho\to\infty が境界で AdS(7-08 §03)に戻ります。ρ=b\rho=b で g=0g=0 となり円が潰れます。先端からの距離 rr(ρ≈b+r2/b\rho\approx b+r^2/b)で書くと

g dτ2+dρ2g ≈ dr2+r2 dθ2,θ=2τb(4)g\,d\tau^2+\frac{d\rho^2}{g}\ \approx\ dr^2+r^2\,d\theta^2,\qquad \theta=\frac{2\tau}{b} \tag{4}

で平面の極座標です。ただし τ\tau の周期が πb\pi b からずれると先端は円錐の頂点(特異点)です。滑らかさが周期を πb\pi b に固定します。境界の近くで計量を ρ2\rho^2 で割ると dτ2/b2+∑dxi2d\tau^2/b^2+\sum dx_i^2 なので、境界で測った円周は πb/b=π\pi b/b=\pi で、温度は bb に依らず T=1/πT=1/\pi に決まります 既知。この章の数値はこの規格化(円周 π\pi、T=1/πT=1/\pi)で書きます。表の「b=1b=1」は bb を 1 と置いたという意味で、(7) の固有値は ρ=bu\rho=bu と置くと bb が消えるので bb に依りません。

(ρ,τ)(\rho,\tau) は葉巻(cigar)形の円盤です。比喩で言えば時空が「そこで終わる」。正確には先端は円盤の中心です。b=1b=1 では ρ2=cosh⁡2r\rho^2=\cosh 2r と書け、数値積分と 8 桁で一致します 計算。

図1 左:先端の近く(角 2πβ/β12\pi\beta/\beta_1 の扇形の縁を同一視)。右:円の半径 C/2πC/2\pi(青)と dx2dx^2 の係数 ρ2\rho^2(黄)。周期を動かすと、1 以外で先端が円錐になる
β/β₁ = 1.00 円周/(2π×距離) → 1.00 → 滑らか(円盤の中心) dx² の係数の最小値 b² = 1
図1 の曲線の値(β/β1=1\beta/\beta_1=1、b=1b=1。ss は先端からの距離)
ρ\rhossC/(2πs)C/(2\pi s)ρ2\rho^2
1.0010.03160.99971.002
1.10.31860.97191.210
21.03170.93854.000
41.73241.152216.00

計算この図の数値はこの端末で計算した(曲線は ρ2=cosh⁡2s\rho^2=\cosh2s。表は数値積分の値で、先端に近いほど C/(2πs)C/(2\pi s) は 1 に近づく)。

寄り道:ブラックホールの温度も同じ計算

寄り道

飛ばしてよい小節です。

虚時間の Schwarzschild 計量 f dτ2+dr2/f+⋯f\,d\tau^2+dr^2/f+\cdots(f=1−rs/rf=1-r_s/r)が r=rsr=r_s で滑らかなら周期は 4πrs4\pi r_s。これを ℏc/(kBT)\hbar c/(k_BT) と読むと

T=ℏc38πGMkB(5)T=\frac{\hbar c^3}{8\pi GMk_B} \tag{5}

で、太陽質量なら T=6.17×10−8T=6.17\times10^{-8} K 計算。この導き方は Gibbons–Hawking(1977)の方法とされます 既知。

04

弦は底で寝る — 面積則

Wilson ループは内部の面の正則化した面積 α(D)\alpha(D) で e−α(D)e^{-\alpha(D)} と決まります(7-08 §06)物理。(3) では面は ρ≥b\rho\ge b にしか入れず、dxi2dx_i^2 の係数 ρ2\rho^2 は b2b^2 以上なので、囲む面積を AA として

α(D) ≥ b2A−(縁と正則化の項),σ=b2×(弦の張力)(6)\alpha(D)\ \ge\ b^2A-(\text{縁と正則化の項}),\qquad \sigma=b^2\times(\text{弦の張力}) \tag{6}

で面積則(7-01 §04)が出ます(Witten)。距離 LL の二点を結ぶ弦の単位長さあたりの面積 E(L)E(L) を、7-08 (10) と同じ方法で求めました。

表1 葉巻の中の弦(単位 R2/(2πα′)R^2/(2\pi\alpha')、b=1b=1)。共形は 7-08 (11)
LLE(L)E(L)共形 −1.4355/L-1.4355/LE−LE-L
0.1−14.355−14.355—
1−1.307−1.436−2.307
2−0.032−0.718−2.032
64.000−0.239−2.000

短い距離では共形の 1/L1/L、長い距離では E≈L−2.000E\approx L-2.000 で、傾き 1 が σ=b2\sigma=b^2 です 計算。弦は底 ρ=b\rho=b まで下りて水平に寝ます。壁(7-08 §07)は要りません。例:境界の尺度を ss 倍に取り直すと温度は T/sT/s、張力は 1/s21/s^2 倍で、σ∝T2\sigma\propto T^2 です(Witten)。

05

グルーボールは固有値 — ディラトンの動径方程式

tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 にはディラトンが対応します(7-08 §05)。Witten は (3) の上で τ\tau に依らない波 ϕ=f(ρ)eik⋅x\phi=f(\rho)e^{ik\cdot x} を調べました(τ\tau 方向の運動量を持つ波はより重い。同じ場の中の比較。§08)。方程式は

−1ρ ddρ(ρ3g dfdρ)=m2f,m2=−k2(7)-\frac1\rho\,\frac{d}{d\rho}\Big(\rho^3g\,\frac{df}{d\rho}\Big)=m^2 f,\qquad m^2=-k^2 \tag{7}

で(b=1b=1 なら ρ3g=ρ5−ρ\rho^3g=\rho^5-\rho)物理、mm は三次元の粒子の質量です。条件は二つ。先端で滑らか:片方の解は log⁡(ρ−b)\log(\rho-b) で発散し、滑らかな解は定数倍を除いて一つ。無限遠で規格化できる:解 f∼1f\sim1 と f∼ρ−4f\sim\rho^{-4} のうち後者。定数の成分は境界の源(7-08 (8))です。

先端での滑らかさは、平面の極座標の動径 rr((4))で測った傾きが 0 という条件です。ρ−b∝r2\rho-b\propto r^2 なので、ρ\rho で測ると傾きは 0 にならず、(7) から f′(1)=−m2f(1)/4f'(1)=-m^2f(1)/4(b=1b=1)、第一固有関数で −2.90f(1)-2.90f(1) です 計算。de Mello Koch ら(1998)の要旨も、地平面で ρ\rho の傾きが 0 になる滑らかな解は無い、とこの条件を述べています。求め方は撃ち込みで、先端の滑らかな解が無限遠に残す定数成分 A(m2)A(m^2) の零点が固有値です。

図2 上:先端(左)から撃ち出した解 ff(横軸 θ\theta、ρ=sec⁡θ\rho=\sec\theta)。下:境界に残る定数成分 AA(1+m2/41+m^2/4 倍)。m2m^2 を動かすと A=0A=0 で解が境界に 0 で着地する
m² = 8.0 境界に残る定数成分 A = +0.148(先端で f=1) 節 0 個

計算この図の数値はこの端末で計算した(下は精密な積分の表。上は同じ式のページ内の Runge–Kutta 積分で、表と 4 桁で一致)。

表2 (7) の固有値 mn2m_n^2(b=1b=1)。節は n−1n-1 個。TLT_L は (9)
nnこの端末COOT6n(n+1)6n(n+1)(π/TL)2(n+12)2(\pi/T_L)^2(n+\tfrac12)^2
111.587711.591212.92
234.527034.533635.89
368.975068.987270.34
6241.237241.2252242.61

撃ち込みと Chebyshev 選点法(u=1/ρ2u=1/\rho^2 に移す)が 7 桁一致し、COOT の表 1 の 6 行を再現します 計算。温度との比は m1/T=10.69m_1/T=10.69 です。

06

なぜ正で、なぜ離散か — 変分と箱の長さ

正であること。(7) に ρf\rho f を掛けて部分積分すると、先端(ρ3g=0\rho^3g=0)と無限遠の境界項が消えて

m2=∫b∞ρ3g (f′)2 dρ∫b∞ρ f2 dρ(8)m^2=\frac{\int_b^\infty\rho^3g\,(f')^2\,d\rho}{\int_b^\infty\rho\,f^2\,d\rho} \tag{8}

です。分子が 0 なら ff は定数ですが、定数は規格化できない(∫∞ρ dρ=∞\int^\infty\rho\,d\rho=\infty)ので m2>0m^2\gt0 既知。右辺の最小値が m12m_1^2 で、ギャップは Poincaré 不等式の最良定数です(1-10・2-05 §08)。

離散であること。変数を t=∫1ρdρ′/ρ′4−1t=\int_1^\rho d\rho'/\sqrt{\rho'^4-1} に、未知関数を ψ=(ρ6−ρ2)1/4f\psi=(\rho^6-\rho^2)^{1/4}f に取り替えると(Liouville 変換。b=1b=1)、(7) は区間 [0,TL][0,T_L] の Schrödinger 方程式

−d2ψdt2+V(t) ψ=m2ψ,TL=∫1∞dρρ4−1=∫01ds1−s4=1.31103(9)-\frac{d^2\psi}{dt^2}+V(t)\,\psi=m^2\psi,\qquad T_L=\int_1^\infty\frac{d\rho}{\sqrt{\rho^4-1}}=\int_0^1\frac{ds}{\sqrt{1-s^4}}=1.31103 \tag{9}

になります 既知。V=(ρ6−ρ2)−1/4 d2dt2(ρ6−ρ2)1/4V=(\rho^6-\rho^2)^{-1/4}\,\frac{d^2}{dt^2}(\rho^6-\rho^2)^{1/4} は両端で発散し、先端で V≈−1/(4t2)V\approx-1/(4t^2)、無限遠の端で V≈(15/4)/(TL−t)2V\approx(15/4)/(T_L-t)^2 です 計算。それでも箱の長さ TLT_L が有限なので、箱の中の粒子と同じく固有値は飛び飛びです。

端の型は近似の位相も決めます。ポテンシャルが (ν2−14)/u2(\nu^2-\tfrac14)/u^2(uu は端からの距離)の端では、許される解は u Jν(mu)\sqrt u\,J_\nu(mu)(JνJ_\nu は次数 ν\nu の Bessel 関数)で、端から離れると cos⁡(mu−νπ/2−π/4)\cos(mu-\nu\pi/2-\pi/4) のように振動します。先端は ν=0\nu=0 で位相 π/4\pi/4、無限遠の端は ν=2\nu=2 で 5π/45\pi/4 を持ち込むので、nn 番目の固有値は mnTL≈π(n−1)+π/4+5π/4=π(n+12)m_nT_L\approx\pi(n-1)+\pi/4+5\pi/4=\pi(n+\tfrac12)、つまり mn≈(π/TL)(n+12)m_n\approx(\pi/T_L)(n+\tfrac12) です。n=6n=6 で差は m2m^2 で 0.6%(mm で 0.3%)まで縮みます 計算。表2 の 6n(n+1)6n(n+1) は、COOT が Takei–Koike の私信として引く、完全 WKB 解析による近似式です。完全 WKB 解析は、大きなパラメータで展開した発散級数に Borel の方法で和を与えて厳密に扱う理論で(4-12)、この式はその総和可能性を仮定しています(COOT は、この場合の証明は無いと断っています)。

AdS では下端 ρ=0\rho=0 までの長さ ∫0dρ/ρ2\int_0d\rho/\rho^2 が無限で、解は奥で振動し、スペクトルは 0 から連続します(Witten)。「時空が終わる」は、ここでは「Liouville の長さが有限」です。Gürsoy–Kiritsis–Nitti(2007)の五次元の模型でも、奥のポテンシャルの増え方の指数 α\alpha について、閉じ込めとギャップは α≥1\alpha\ge1、スペクトルが純粋に離散なのは α>1\alpha\gt1(α=1\alpha=1 ではギャップの上に連続スペクトル)と、模型の中の解析で述べられています。同じ論文には 'confinement and discrete spectra imply each other' という一文もあります 物理。

07

格子と比べる — 三次元と四次元

超重力が出すのは一つの尺度を単位にした数なので、COOT はディラトンの最低状態を格子(5-08)の 0++0^{++} に合わせ(三次元では格子の N→∞N\to\infty の値 4.065。COOT の表では 4.07 と印字)、残りを比べました。0−−0^{--} は二形式の場の方程式から出ます。

表3 三次元(単位 σ\sqrt\sigma)。格子は Teper(COOT が引く値)
状態格子 N=3N=3格子 N→∞N\to\inftyCOOTこの端末
0++∗0^{++*}6.52(9)6.18(13)7.027.02
0++∗∗0^{++**}8.23(17)7.99(22)9.929.92
0−−0^{--}6.48(9)5.91(25)6.106.10

ディラトンを基準にすると、比 0−−/0++=1.500^{--}/0^{++}=1.50 は格子の 1.45±0.031.45\pm0.03 と 3% で合い、励起は N→∞N\to\infty の格子より 14%・24% 高く出ます 計算。基準をどのスカラーに取るかは、下の「後の解析」で扱います。

四次元は 7-07 §09 の D4 ブレーンの背景(反周期の円の半径 R2R_2)です。COOT のディラトン型スカラーの方程式は、y2=ρy^2=\rho(原論文の λ\lambda)とし、先端を y=1y=1 に置く単位(このとき MKK=1/R2=3M_{\rm KK}=1/R_2=3)で次です(無限遠の解は 11 と y−9y^{-9})物理。

(y7−y) f′′+(10y6−4) f′+m2y3f=0(10)(y^7-y)\,f''+(10y^6-4)\,f'+m^2y^3f=0 \tag{10}
表4 四次元(GeV、0++0^{++} を 1.61 に合わせる)。右端は MKK=1/R2M_{\rm KK}=1/R_2 単位で、0++0^{++} と 0++∗0^{++*} は COOT の式 (10) による値、0−+0^{-+} は COOT の三形式の式による値
状態格子(COOT が引く値)COOTこの端末m/MKKm/M_{\rm KK}
0++0^{++}1.61(15)入力入力2.03
0++∗0^{++*}2.8(誤差なし)2.382.383.01
0−+0^{-+}2.19(32)1.831.932.44

0−+/0++0^{-+}/0^{++} は COOT で 1.14、当時の格子で 1.36±0.321.36\pm0.32 です。COOT は 0−+0^{-+} を 11 次元の三形式の場の成分から出します。この端末でその式から求めると最低値は m2=53.376m^2=53.376((10) の 0++0^{++} を 1.61 GeV とすると 1.93 GeV、比 1.20)で、Brower–Mathur–Tan(2000、以下 BMT)の表2 にある同じ方程式(N4)の値と一致します 計算。COOT の表の 1.83 GeV は、この式からは再現できません。格子の 0++∗0^{++*} は二グルーボールの束縛状態の可能性が注記されています。

後の解析 — どのスカラーが最も軽いか

BMT は超重力の場をすべて(計量・三形式・球面の大きさ)動径の固有値問題にしました。四次元のスカラー型のモードを並べます。「割り当て」は、そのモードが結合する演算子から読んだ量子数 JPCJ^{PC} です。

表5 四次元の最低モード(先端を 1 に置く単位の m2m^2。右端は MKKM_{\rm KK} 単位)
方程式由来の場割り当てこの端末BMT 表2m/MKKm/M_{\rm KK}
S4計量の ττ\tau\tau 成分0++0^{++}(最も軽い)7.30837.3080.901
T4計量・ディラトン2++2^{++}・0++0^{++} など(0++0^{++} は tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 に結合)22.096622.0971.567
V4計量の τi\tau i 成分など1−+1^{-+}・0−+0^{-+}31.985331.9851.885
COOT の (10)ディラトン0++0^{++}(COOT)37.1699—2.032
N4三形式1+−1^{+-}・0+−0^{+-}(BMT)、0−+0^{-+}(COOT)53.375853.3762.435

T4 の方程式は (10) と一階の項だけが違います。

(y7−y) f′′+(7y6−1) f′+m2y3f=0(10’)(y^7-y)\,f''+(7y^6-1)\,f'+m^2y^3f=0 \tag{10'}

後の解析では、tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 に結合するディラトン型の 0++0^{++} は 2++2^{++} と縮退して 1.567 MKK1.567\,M_{\rm KK}、最も軽い 0++0^{++} は別のモード S4 の 0.901 MKK0.901\,M_{\rm KK} です 物理。表4 の 2.03 は COOT の式 (10) による値です。三次元でも、ディラトン(11.588)より軽いスカラー(BMT の S3、5.457)があります 計算。BMT は 'the lowest mass scalar comes from the gravitational multiplet, not the dilaton' と書き、数 % の比の一致を 'a misconception' と評しています。同時に、スピンと質量の並び全体は格子の結果とよく対応するとも書いています 物理。

そのため比は、分子と分母にどのモードを取るかで動きます。三次元の 0−−/0++0^{--}/0^{++} は S3 を基準にすると 2.19 です。四次元では、COOT の三形式の値を T4 で割ると 1.55、BMT の割り当て(0−+0^{-+} は V4)では V4/T4 が 1.20、V4/S4 が 2.09 です 計算。今日の格子の SU(3)SU(3) では 0−+/0++=1.549(16)0^{-+}/0^{++}=1.549(16)、0++∗/0++=1.720(16)0^{++*}/0^{++}=1.720(16) です(7-01 の表)。COOT の基準のホログラフィーの比(1.14、1.20、1.48)は、それぞれ 26%・23%・14% 小さくなります 計算。

08

二つの尺度 — 張力は予言されず、円の尺度も消えない

グルーボールの質量は固有値問題で決まり、結合 λ=gYM2N\lambda=g_{\rm YM}^2N に依りませんが、弦張力は λ\lambda に比例します。D4 の模型では Kruczenski–Mateos–Myers–Winters(2003)の式 (2.7) から 物理

σ=227π λ MKK2,m0++σ=m0++MKK27π2λ(11)\sigma=\frac{2}{27\pi}\,\lambda\,M_{\rm KK}^2,\qquad \frac{m_{0^{++}}}{\sqrt\sigma}=\frac{m_{0^{++}}}{M_{\rm KK}}\sqrt{\frac{27\pi}{2\lambda}} \tag{11}

です(λ\lambda の規約で 2 倍ずれうる)。右辺の m0++/MKKm_{0^{++}}/M_{\rm KK} には、COOT の式 (10) による 2.03、BMT の T4(ディラトン型)の 1.567、S4(最も軽い)の 0.901 のどれを入れるかで値が変わります。

表6 (11) の m0++/σm_{0^{++}}/\sqrt\sigma。格子の SU(∞)SU(\infty) は 3.072(14)
m0++/MKKm_{0^{++}}/M_{\rm KK}λ=1\lambda=1103010010003.072 に合う λ\lambda
2.03(COOT の式 (10))13.24.192.421.320.4219
1.567(BMT の T4)10.23.231.861.020.3211
0.901(BMT の S4)5.871.861.070.590.193.7

超重力が信頼できる λ≫1\lambda\gg1 で比は λ−1/2\lambda^{-1/2} で 0 に向かいます 計算。3.072 に合う λ\lambda は 3.7〜19 と、どのモードを取るかで 5 倍ほど動き、いずれも当てはめで予言ではありません。Klebanov–Strassler も張力とグルーボールの 'large separation of scales' を認めています。格子では 3〜4 です(7-03)。

壁で切る模型では、比の λ\lambda 依存は λ−1/4\lambda^{-1/4} です。硬い壁(7-08 の (12))では張力が σ=λ/(2πzw2)\sigma=\sqrt\lambda/(2\pi z_w^2)、グルーボールの質量が ∼1/zw\sim1/z_w です(壁で Dirichlet 条件を課す Boschi-Filho–Braga 2003)。柔らかい壁では、張力が Andreev–Zakharov(2006)の (19) と g=R2/α′g=R^2/\alpha' から R2α′e4πc\frac{R^2}{\alpha'}\frac{e}{4\pi}c、質量の二乗が cc に比例します(Karch–Katz–Son–Stephanov 2006 の (15)。中間子の場合)。どちらも張力が λ\sqrt\lambda に比例するので比は λ−1/4\lambda^{-1/4} で、D4 の模型の λ−1/2\lambda^{-1/2} との違いは (11) の張力が λ\lambda に比例することから来ます 物理。

もう一つは円の尺度です。三次元では、§03 の規格化で境界の円周は π\pi なので R=1/2R=1/2、m1=3.404=1.70/Rm_1=3.404=1.70/R です(COOT は地平面の位置を b=1/(2R)b=1/(2R) と置く別の規格化を使います)。四次元では 0++0^{++} が 0.90/R20.90/R_2〜2.03/R22.03/R_2 で、どのモードを取ってもグルーボールは円と同じ桁です 計算。球面の上の KK モード(7-06 §02)も 'of the same order' で(COOT)、グルーボールとみなす状態は手で選ばれています。消すには λ→0\lambda\to0 が要り、それは超重力が効く向きの 'opposite' です。Witten 自身、小さい η=g42N\eta=g_4^2N での計算を 'a tall order' としました 物理。極限の順序は 7-10 へ。

09

別の閉じ方 — Klebanov–Strassler と成績表

Klebanov–Strassler(2000)は D3 ブレーン(7-08 §02)を六次元の錐(コニフォールド)の上に置き、先端の特異点が IR で変形されて有限の球面が残る背景を作りました。

∑i=14zi2=0  (コニフォールド) ⟶ ∑i=14zi2=ϵ2  (変形),zi∈C(12)\sum_{i=1}^4z_i^2=0\ \ (\text{コニフォールド})\ \longrightarrow\ \sum_{i=1}^4z_i^2=\epsilon^2\ \ (\text{変形}),\qquad z_i\in\mathbb C \tag{12}

例:ziz_i を実数に限ると右は半径 ϵ\epsilon の S3S^3 で、先端に残る球です 既知。錐の断面を貫く五形式の場の流束(D3 ブレーンの枚数に当たる量)は K(r)=N+a gsM2ln⁡(r/r0)\mathcal K(r)=N+a\,g_sM^2\ln(r/r_0) と動径 rr で対数的に変わります。gsg_s は弦の結合(7-08 (3))、MM は錐の中の球に巻いた「分数ブレーン」の枚数、aa は 1 の程度の定数です(原論文)。著者たちはこの減少を、ゲージ群 SU(N+M)×SU(N)SU(N+M)\times SU(N) が N→N−MN\to N-M と段々に小さくなる列(カスケード)と読みます 物理。先端の変形は、IR に残る N=1\mathcal N=1 超対称ヤン–ミルズの R 対称性(この理論のカイラル対称性)Z2M→Z2\mathbb Z_{2M}\to\mathbb Z_2 の破れが幾何として見えたもの、とされます 物理。先端で dx2dx^2 の係数が有限なので §04 と同じく面積則が出ます。ただし理論は N=1\mathcal N=1 超対称、UV のカスケードは 'goes on forever'、S3S^3 の KK モードとグルーボールは 'both scale as m/(gsM)m/(g_sM)' です。

表7 成績表(年は arXiv)
模型合うもの入力外れる・予言しない
Witten・QCD3\mathrm{QCD}_30−−/0++0^{--}/0^{++} 1.50 対 1.45(3)(ディラトンを基準にした場合。S3 を基準にすると 2.19)0++0^{++}励起 14〜24%・張力・円
Witten・QCD4\mathrm{QCD}_40−+/0++0^{-+}/0^{++} 1.14 対 1.36(32)(1998 年。COOT の式 (10) のディラトンを基準にした場合)0++0^{++}今日の格子と 14〜26%・モードの選び方で比が 1.14〜2.09・m/σm/\sqrt\sigma
Klebanov–Strassler(2000)・Maldacena–Núñez(2000)面積則・R 対称性(カイラル対称性)の破れ(幾何)—N=1\mathcal N=1・KK と同じ尺度
Gürsoy–Kiritsis–Nitti(2007)2++/0++2^{++}/0^{++} 1.40 対 1.46(5)0++∗/0++0^{++*}/0^{++}ポテンシャルは当てはめ・N=∞N=\infty

どの模型でもギャップは「固定した背景の上の線形の固有値問題」として示され、背景が R4\mathbb R^4 の純ヤン–ミルズ理論を記述する部分は予想のままです。Clay の頁も 'no proof of this property is known' と書いています。問題文(0-03)との距離は 7-10、切れ目は 9-02 です。


この章が言えている範囲

言えている言えていない
既知(4)(8)(9)(12)。固定した背景の上の数学。背景が純ヤン–ミルズ理論を記述すること。
計算表1〜表6、図1・図2、(5)、(9) の VV の両端の振る舞い。COOT の QCD3\mathrm{QCD}_3 と QCD4\mathrm{QCD}_4 の 0++0^{++} の表の再現。BMT の表2 の S4・T4・V4・N4 と、三次元の S3 の最低値の再現。QCD4\mathrm{QCD}_4 の 0−+0^{-+}(1.83 GeV)の再現。(11) の λ\lambda の規約。どのモードをどの状態とみなすかの決着。
物理(1)(3)(6)(7)(10)(10′)(11) の読み、グルーボール=固有値、量子数の割り当て、表3・4・5・7 の比較。N,λ→∞N,\lambda\to\infty の外。このサイトは質量ギャップも連続極限の構成も示していない。

出典と再現

もの種別出典・道具
Witten の式と引用物理・既知E. Witten, Adv. Theor. Math. Phys. 2 (1998) 505, hep-th/9803131。本文を確認。
(10)・表2〜4・COOT の引用・6n(n+1)6n(n+1)物理C. Csáki, H. Ooguri, Y. Oz, J. Terning, JHEP 9901 (1999) 017, hep-th/9806021。本文を確認(6n(n+1)6n(n+1) は同論文が Y. Takei, T. Koike の私信として引くもの)。
表5・(10′)・§07 の後の解析物理R. C. Brower, S. D. Mathur, C.-I. Tan, Nucl. Phys. B 587 (2000) 249, hep-th/0003115。本文を確認(表1・表2・QCD3\mathrm{QCD}_3 の表・§4 の量子数・§5.1)。
格子物理M. J. Teper, hep-lat/9804008, hep-lat/9711011;C. Morningstar, M. Peardon, PRD 56 (1997) 4043(COOT 経由。書誌のみ)。A. Athenodorou, M. Teper, JHEP 11 (2020) 172;JHEP 12 (2021) 082(照合済みの調査記録から)。
先端の条件・(11)物理R. de Mello Koch ほか, PRD 58 (1998) 105009, hep-th/9806125(要旨、照合済みの調査記録から);M. Kruczenski, D. Mateos, R. C. Myers, D. J. Winters, JHEP 0405 (2004) 041, hep-th/0311270 の式 (2.7)(本文を確認:σ=227πgYM2NcMKK2\sigma=\frac{2}{27\pi}g_{\rm YM}^2N_cM_{\rm KK}^2)。
§08 の壁の模型の λ−1/4\lambda^{-1/4}物理H. Boschi-Filho, N. R. F. Braga, JHEP 0305 (2003) 009, hep-th/0212207(要旨を確認);O. Andreev, V. I. Zakharov, Phys. Rev. D 74 (2006) 025023, hep-ph/0604204 の (19) と g=R2/α′g=R^2/\alpha'(本文を確認);A. Karch, E. Katz, D. T. Son, M. A. Stephanov, Phys. Rev. D 74 (2006) 015005, hep-ph/0602229 の (15)(本文を確認)。硬い壁の張力は 7-08 の (12)(この端末の計算。壁で線形の項が出ることは H. Boschi-Filho, N. R. F. Braga, C. N. Ferreira, Phys. Rev. D 73 (2006) 106006, hep-th/0512295 の (12)〜(16) でも確認)。指数 −1/4-1/4 はこれらを組み合わせたこの端末の算術。
(12)・§09・表7物理・既知I. R. Klebanov, M. J. Strassler, JHEP 0008 (2000) 052, hep-th/0007191(本文を確認);J. M. Maldacena, C. Núñez, PRL 86 (2001) 588(要旨)。
§06 の指数 α\alpha・表7物理U. Gürsoy, E. Kiritsis, F. Nitti, JHEP 0802 (2008) 019, arXiv:0707.1349(本文を確認)。
寄り道・Clay既知G. W. Gibbons, S. W. Hawking, 'Action integrals and partition functions in quantum gravity', Phys. Rev. D 15 (1977) 2752(書誌のみ)。Clay の問題の頁(照合済みの調査記録から)。
表・図・数値計算この端末の Python 3(scipy):glueball.py・cigar_wilson.py・fig_shoot.py・rev_bmt.py(表5・表6)・rev_liouville.py((9) の VV)ほか 5 本。

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改訂 2026-10-01:初版。