computo ergo sum

2026-10-01 · chapter ヤン–ミルズと質量ギャップ第 1 部 数学の準備四次元の特別さ

この本の全体 目次と読む順
  1. 第 0 部 入口 — この本の読み方
  2. 0-01 この本の読み方
  3. 0-02 一枚の絵
  4. 0-03 問題文を一語ずつ読む
  5. 0-04 数学の四次元と物理の四次元
  6. 第 1 部 数学の準備
  7. 1-01 ベクトル空間と線形写像
  8. 1-02 群とは何か
  9. 1-03 リー群とリー環
  10. 1-04 SU(2) と SU(3)
  11. 1-05 多様体と接空間
  12. 1-06 微分形式と外微分
  13. 1-07 ベクトル束と接続
  14. 1-08 確率と測度
  15. 1-09 無限次元の確率
  16. 1-10 ヒルベルト空間と自己共役作用素
  17. 1-11 フーリエ解析と分布
  18. 1-12 寄り道
  19. 第 2 部 物理の準備
  20. 2-01 ラグランジアンと作用
  21. 2-02 場という考え
  22. 2-03 電磁気学はゲージ理論である
  23. 2-04 特殊相対論と時空
  24. 2-05 量子力学の骨
  25. 2-06 調和振動子と生成消滅
  26. 2-07 経路積分の考え方
  27. 2-08 統計力学と相転移
  28. 2-09 寄り道
  29. 2-10 緩和の時間と動的指数 z
  30. 第 3 部 ヤン–ミルズ理論(古典)
  31. 3-01 ゲージ原理
  32. 3-02 非可換ゲージ場
  33. 3-03 作用と方程式
  34. 3-04 幾何としてのゲージ理論
  35. 3-05 インスタントンと位相
  36. 3-06 寄り道
  37. 3-07 標準模型の中のヤン–ミルズ
  38. 第 4 部 量子化
  39. 4-01 正準量子化とハミルトニアン
  40. 4-02 経路積分とユークリッド化
  41. 4-03 摂動論と Feynman ダイアグラム
  42. 4-04 発散と繰り込み
  43. 4-05 発散の代数
  44. 4-06 漸近自由
  45. 4-07 次元転移と Λ
  46. 4-08 ゲージ固定と Faddeev–Popov
  47. 4-09 場の量子論の公理
  48. 4-10 Osterwalder–Schrader の公理と再構成
  49. 4-11 質量ギャップの定義
  50. 4-12 寄り道
  51. 第 5 部 格子ゲージ理論
  52. 5-01 Wilson の格子
  53. 5-02 強結合展開
  54. 5-03 反射正値性と転送行列
  55. 5-04 無限体積極限とクラスター展開
  56. 5-05 弱結合と連続極限
  57. 5-06 U(1) と非可換の違い
  58. 5-07 モンテカルロ法
  59. 5-08 グルーボールと弦張力の測定
  60. 5-09 何を固定して極限を取るか
  61. 5-10 有限群の格子ゲージ理論
  62. 5-11 寄り道
  63. 第 6 部 構成的場の理論
  64. 6-01 構成的場の理論とは
  65. 6-02 二次元の可解性とヤン–ミルズ測度
  66. 6-03 スカラー場の構成
  67. 6-04 クラスター展開
  68. 6-05 繰り込み群の段の列
  69. 6-06 三次元ヤン–ミルズの紫外安定性
  70. 6-07 四次元
  71. 6-08 四次元の φ⁴ の自明性
  72. 6-09 確率量子化と正則性構造
  73. 6-10 四次元で止まる場所
  74. 6-11 発散以外の障害
  75. 6-12 寄り道
  76. 第 7 部 物理の側から
  77. 7-01 物理はどう見ているか
  78. 7-02 閉じ込めの機構
  79. 7-03 弦の絵
  80. 7-04 大 N
  81. 7-05 ひも理論と余剰次元
  82. 7-06 余剰次元が見えなくなる仕組み
  83. 7-07 ゲージ場はどこから来るか
  84. 7-08 ホログラフィー
  85. 7-09 質量ギャップが幾何になる
  86. 7-10 四次元に戻す
  87. 7-11 超対称と Seiberg–Witten
  88. 7-12 等価原理に当たる一文
  89. 7-13 物理の掘り方が数学と離れる場所
  90. 第 8 部 二つの言葉の辞書 — 物理の視点と数学の視点
  91. 8-01 辞書の読み方
  92. 8-02 辞書 A
  93. 8-03 辞書 B
  94. 8-04 辞書 C
  95. 8-05 私たちの仮定の物理側の対応
  96. 第 9 部 現在地と課題
  97. 9-01 世界はどこまで来ているか
  98. 9-02 二つの掘り方の切れ目
  99. 9-03 新しい概念の候補
  100. 9-04 課題の一覧
  101. 9-05 よくある誤解
  102. 第 10 部 質量ギャップの厳密な証明へ — この端末の検討
  103. 10-00 第 10 部の入口 — 酔歩と定規と時計
  104. 10-01 理論の構成の筋
  105. 10-02 一段の記帳
  106. 10-03 仮定 H と三つの鎖
  107. 10-04 方向の地図
  108. 10-05 方向 12〜14
  109. 10-06 方向 15・15′
  110. 10-07 Lean で閉じた言明と既存の結果の対応表
  111. 10-08 壁の一覧
  112. 10-09 ひらめき帳から
  113. 10-10 主張しないこと
  114. 10-12 つじつま合わせ
  115. 10-11 定理までの距離
  116. 10-13 小さな問い — 卒業研究の大きさで決着のつく十〜二十問
  117. 付録
  118. A-01 記号表
  119. A-02 用語集
  120. A-03 文献案内
  121. A-04 Lean と機械検査
  122. A-05 この本の作り方
  123. A-06 仮定の索引

寄り道:四次元でだけ起きること — 八つの事例を、ヤン–ミルズの側から読み直す

この章で分かること — 四次元の回転が SU(2) 二つに割れ、場の強さが自己双対と反自己双対に割れること。作用が尺度によらないのは四次元だけで、場が作用を保って一点に潰れうること。無限遠の S3S^3 と SU(2) が同じ形なので整数が現れること。

前提となる章 — なし(1-02(SU(2))・1-03(リー環)・1-06(dx1∧dx2dx_1\wedge dx_2 とホッジの星)・1-07(ゲージ変換と純ゲージ)を読んでいると楽です)。次元の勘定は 2-04。

先に言うこと — 寄り道なので飛ばしてかまいません。既知の事実の案内で、質量ギャップや連続極限の構成について何も示していません。本体は 3-05・3-06・4-05 です。

この章の順序
  1. 見取り図 — 記事の八つとこの本
  2. 左と右の掛け算
  3. 場の強さが二つに割れる(図 1)
  4. 尺度を変えても作用が変わらない(図 2)
  5. 一点に潰れる(表 1)
  6. 無限遠の球面と SU(2)
  7. 平面は点で交わる(寄り道:結び目とウィルソンループ)
  8. 24-cell は SU(2) の有限部分群(表 2)
  9. 球の面積と、四次元で発散し始める積分(表 3・図 3)
  10. 次元のつまみ(図 4)

01

見取り図 — 記事の八つと、この本で効く場所

記事「四次元でだけ起きること」の出発点は、動ける方向は nn 個なのに回転できる平面は

dim⁡SO(n)=(n2)=n(n−1)2(1)\dim SO(n)=\binom n2=\frac{n(n-1)}{2} \tag{1}

個ある、という数え方でした。三次元では平面と垂直な軸が一対一に対応し、回転を軸で言えます。四次元では 6 枚の平面に垂直なのはまた平面で、この 6 が 3+3 に割れることが多くの節の出発点です。割れ方は 02・03 節で、四元数の左右の掛け算として具体的に書きます。

記事の八つの事例がこの本で顔を出す場所を表にします。左の列は記事の見出しへ、右の列はこの章の節と本体の章へのリンクです。記事に無い話題(尺度と集中・無限遠の巻き数)は 04〜06 節で足します。表の左の番号は記事の事例の番号で、この章の節番号とは別です。この章そのものが寄り道なので、気になる行だけを拾って読んでもかまいません。

記事の事例この本での顔節・章
01 回転から軸が消える回転群が SU(2) 二つに、場の強さが二つに割れる02・03・3-05
02 正多面体が増える(24-cell)頂点が SU(2) の有限部分群をなす08・5-10
03 結び目がほどけるウィルソンループは結び目を見ない07
04 左手が右手になる鏡は自己双対と反自己双対を入れ替える03
05 平面が点で交わる/06 エキゾチック R4\mathbb R^4交叉形式・ヤン–ミルズが位相を見る07・3-06
07 難しさが単調でない結合が無次元になる境目の次元04・05・6-10
08 球は五次元で最大同じ式で次元を連続に動かす09・4-05
(記事には無い)巻き数・インスタントン数06・3-05
02

左と右の掛け算 — 四次元の回転は SU(2) 二つ

四次元の点を一つの数と読みます。四元数は実数に記号 i,j,ki,j,k を足した数で、規則は次の一行です。掛け算は結合的ですが可換ではありません(ij=kij=k、ji=−kji=-k)。

x=x1+x2i+x3j+x4k,i2=j2=k2=ijk=−1,xˉ=x1−x2i−x3j−x4k,xxˉ=∣x∣2(2)x=x_1+x_2i+x_3j+x_4k,\qquad i^2=j^2=k^2=ijk=-1,\qquad \bar x=x_1-x_2i-x_3j-x_4k,\qquad x\bar x=|x|^2 \tag{2}

長さ 1 の四元数は S3S^3 をなし、掛け算で SU(2) と同じ群になります(SU(2) が S3S^3 であることは 1-02 の 05 節)既知。長さ 1 の q,pq,p を左右から掛けると四次元の回転になり、どの回転もこの形に書けます。同じ回転を与えるのは (q,p)(q,p) と (−q,−p)(-q,-p) の組だけです 既知。三次元の SO(3)≅SU(2)/{±1}SO(3)\cong SU(2)/\{\pm1\}(1-02)と違い、SU(2) が二つあります。

x⟼q x pˉ(∣q∣=∣p∣=1),SO(4)≅(SU(2)×SU(2))/{±(1,1)}(3)x\longmapsto q\,x\,\bar p\quad(|q|=|p|=1),\qquad SO(4)\cong\bigl(SU(2)\times SU(2)\bigr)/\{\pm(1,1)\} \tag{3}

例。q=cos⁡a+isin⁡aq=\cos a+i\sin a、p=cos⁡b+isin⁡bp=\cos b+i\sin b なら (x1,x2)(x_1,x_2) 面が角 a−ba-b、(x3,x4)(x_3,x_4) 面が角 a+ba+b 回ります。事例 01 の二つのつまみ(xy 面と zw 面の速さ)は、左右の角の差と和です。無作為な 200 組で (3) が行列式 1 の直交行列であることを確かめました 計算。

03

場の強さが二つに割れる — 左は F+F^+ だけ、右は F−F^- だけを回す

場の強さ FF は各点で反対称な配列 Fμν=−FνμF_{\mu\nu}=-F_{\nu\mu} で、独立な 6 成分が一枚ずつの平面に付いています。電磁場なら、この 6 成分は電場 EE の 3 つと磁場 BB の 3 つです(1-06 の (13))。ヤン–ミルズでは各成分がリー環(1-03)の元になりますが、この節では実数とします。ホッジの星 ∗* は各平面を垂直な平面に移す操作で、ε1234=1\varepsilon_{1234}=1 の完全反対称な記号で

(∗F)μν=12∑ρ,σεμνρσFρσ,(∗F)12=F34,(∗F)13=F42,(∗F)14=F23(4)(*F)_{\mu\nu}=\frac12\sum_{\rho,\sigma}\varepsilon_{\mu\nu\rho\sigma}F_{\rho\sigma},\qquad (*F)_{12}=F_{34},\quad (*F)_{13}=F_{42},\quad (*F)_{14}=F_{23} \tag{4}

です。nn 次元の ∗* は二形式を (n−2)(n-2)-形式に送るので、二形式に戻るのは n=4n=4 だけです。∗∗=1**=1(1-06)なので F±=12(F±∗F)F^\pm=\frac12(F\pm *F) と分けられ(∣F∣2=∑μ<νFμν2|F|^2=\sum_{\mu\lt\nu}F_{\mu\nu}^2)、作用の密度と位相の密度(06 節)が同じ二つで書けます。F=±∗FF=\pm*F を自己双対・反自己双対と呼びます。

∣F∣2=∣F+∣2+∣F−∣2,14∑εμνρσFμνFρσ=∣F+∣2−∣F−∣2(5)|F|^2=|F^+|^2+|F^-|^2,\qquad \frac14\sum\varepsilon_{\mu\nu\rho\sigma}F_{\mu\nu}F_{\rho\sigma}=|F^+|^2-|F^-|^2 \tag{5}

(4) を使うと F±F^\pm の独立な成分は三つずつで、長さの二乗が ∣F±∣2|F^\pm|^2 になるように並べると次の形です。図 1 の三本の軸はこの順です。

F+=12(F12+F34, F13+F42, F14+F23),F−=12(F12−F34, F13+F24, F14−F23)F^+=\tfrac{1}{\sqrt2}\bigl(F_{12}+F_{34},\ F_{13}+F_{42},\ F_{14}+F_{23}\bigr),\qquad F^-=\tfrac{1}{\sqrt2}\bigl(F_{12}-F_{34},\ F_{13}+F_{24},\ F_{14}-F_{23}\bigr)

要点は (3) との関係です。回転 x↦qxpˉx\mapsto qx\bar p は F+F^+ の 3 成分を qq だけで、F−F^- の 3 成分を pp だけで回し、二つを混ぜません 既知。

Λ2R4=Λ+2⊕Λ−2 (3+3),q は Λ+2 を, p は Λ−2 を回す(6)\Lambda^2\mathbb R^4=\Lambda^2_+\oplus\Lambda^2_-\ (3+3),\qquad q\ \text{は}\ \Lambda^2_+\ \text{を},\ p\ \text{は}\ \Lambda^2_-\ \text{を回す} \tag{6}

どちらが F+F^+ を回すかは規約で決まります。向きや四元数への座標の割り当てを変えると左右が入れ替わります。この本では (2) と ε1234=1\varepsilon_{1234}=1 に揃えます。この規約では、左から ii を掛ける行列は dx1∧dx2+dx3∧dx4dx_1\wedge dx_2+dx_3\wedge dx_4 に比例して自己双対、右から掛ける行列は dx1∧dx2−dx3∧dx4dx_1\wedge dx_2-dx_3\wedge dx_4 に比例して反自己双対です 計算。

例。q=cos⁡a+isin⁡aq=\cos a+i\sin a は F+F^+ を第 1 軸のまわりに角 2a2a 回し、a=180∘a=180^\circ(q=−1q=-1)で元に戻ります。1-02 の二重被覆が F+F^+ の上に見えます。無作為な 200 個で、(5) が成り立つこと、二つを混ぜる成分が 2.2×10−162.2\times10^{-16} 以下であること、左の掛け算で F−F^- が不動で鏡 x4↦−x4x_4\mapsto-x_4 では二つが入れ替わることを確かめました 計算。

図 1 左の角 a を動かすと F⁺ だけが、右の角 b を動かすと F⁻ だけが回る。「鏡に映す」は始めの場を x₄ → −x₄ で映して F⁺ と F⁻ を入れ替えてから回す(a と b の役割は変わらない)。長さは変わらない
a = 0° b = 0° 鏡 なし F⁺ = (0.7071, 0.0000, 0.6364) F⁻ = (0.7071, 0.0000, 0.2121)

計算始めの場は F=dx1∧dx2+0.6 dx1∧dx4+0.3 dx2∧dx3F=dx_1\wedge dx_2+0.6\,dx_1\wedge dx_4+0.3\,dx_2\wedge dx_3。図は (2)(4) をその場で計算し、python3 の値と一致(鏡ありの行を含む)。点線は軌道。

鏡とミンコフスキーの符号

鏡は (5) の右辺の符号を変えます(事例 04)。インスタントンの鏡像は反インスタントンで、θ 項((5) の右辺の積分に係数 θ\theta を掛けて作用に足す項)が鏡で符号を変えるのもこのためです(3-05)既知。ミンコフスキーの符号では ∗∗=−1**=-1 で実の自己双対な場は無く(符号が一つ違う)、虚時間で考える理由の一つです(4-02)。

04

尺度を変えても作用が変わらない — 結合が無次元になる次元

場の形を保って大きさだけ 1/λ1/\lambda 倍にすると Aλ(x)=λA(λx)A_\lambda(x)=\lambda A(\lambda x)、Fλ(x)=λ2F(λx)F_\lambda(x)=\lambda^2F(\lambda x) です(ゲージ場は長さの逆数の次元)。y=λxy=\lambda x と置き換えると

Sd[Aλ]=12g2∫Rdλ4∣F(λx)∣2 ddx=λ4−d Sd[A](7)S_d[A_\lambda]=\frac{1}{2g^2}\int_{\mathbb R^d}\lambda^4|F(\lambda x)|^2\,d^dx=\lambda^{4-d}\,S_d[A] \tag{7}

で、四次元だけ作用が大きさによりません。古典の理論に好みの長さが無いということで、2-04 の [g2]=4−d[g^2]=4-d の別の顔です 既知。問題文の 'the mass gap is not classically visible'(Jaffe–Witten §6.6)もこれと関係します(4-07)。

帰結の一つ。作用有限の解(停留点)なら、大きさの変形でも作用は一次で変わりません。

ddλSd[Aλ]∣λ=1=(4−d) Sd[A]=0(8)\frac{d}{d\lambda}S_d[A_\lambda]\Big|_{\lambda=1}=(4-d)\,S_d[A]=0 \tag{8}

よって d≠4d\ne4 なら F=0F=0 で、作用有限で自明でない解は四次元にしかありません(変形が許されるだけの減衰を仮定。同種の議論は Derrick 1964 とされます)既知。

例。格子で見ても同じです。格子間隔 ϵ\epsilon の nn 次元格子では、格子の各小正方形(プラケット)に付く量の和が作用の役をし、それに逆結合 β\beta(作用の前に掛かる係数で、1/g21/g^2 に当たります。定数倍は規格化により、Wilson の規約では β=2N/g2\beta=2N/g^2)を掛けます(5-01)。プラケットの和は ϵ4−n4SYM(A)\frac{\epsilon^{4-n}}{4}S_{\mathrm{YM}}(A) で近似されます(SYMS_{\mathrm{YM}} は (7) の作用から 1/2g21/2g^2 を外した積分)。そこで β\beta は古典的には、和が ϵ4−n\epsilon^{4-n} で縮む分を補うように β ϵ4−n\beta\,\epsilon^{4-n} を一定に保てばよく(β∝ϵn−4\beta\propto\epsilon^{n-4})、n=4n=4 では動きません。三次元なら β∝1/ϵ\beta\propto1/\epsilon で、[g2]=1[g^2]=1 と合います。物理では四次元の β\beta は log⁡(1/ϵ)\log(1/\epsilon) のように動くと信じられていますが、疑いもあり数学では未解決です(Chatterjee, arXiv:1803.01950 §3)物理。この走りが漸近自由です(4-06)。

図 2 大きさ ρ と次元 d を動かす。左は作用密度の断面(点線の円の内側に作用の半分)、右は S(ρ)/S(1) = ρ^(d−4) の両対数で、d = 4 だけ水平。「動かす」で ρ を往復させる
ρ = 1.000 d = 4 S(ρ)/S(1) = 1.000 [g²] = 0 中心の密度 48/ρ⁴ = 48.00 全作用 8π² ≈ 78.957

計算左は (9)、右は (7) の ρd−4\rho^{d-4}(ρ=1/λ\rho=1/\lambda)をその場で計算(python3 の積分比と一致)。d≠4d\ne4 は同じ形を縮めたときの比で、解ではありません。

05

一点に潰れる — 境目の次元

ここからは値がリー環の場を扱うので、∣F∣2|F|^2 を決めておきます。1-04 の TaT_a に −i-i を掛けた ta=−iTat_a=-iT_a(tr⁡(tatb)=−12δab\operatorname{tr}(t_at_b)=-\tfrac12\delta_{ab})で Fμν=∑aFμνataF_{\mu\nu}=\sum_aF^a_{\mu\nu}t_a と書き、

∣F∣2=∑μ<ν∑a(Fμνa)2,S=12g2∫∣F∣2 d4x=−12g2∫∑μ,νtr⁡FμνFμν d4x|F|^2=\sum_{\mu\lt\nu}\sum_a\bigl(F^a_{\mu\nu}\bigr)^2,\qquad S=\frac{1}{2g^2}\int|F|^2\,d^4x=-\frac{1}{2g^2}\int\sum_{\mu,\nu}\operatorname{tr}F_{\mu\nu}F_{\mu\nu}\,d^4x

とします。tat_a が反エルミートなので tr⁡F2\operatorname{tr}F^2 は負で、負号が付きます。(5) も各 aa について足したものと読みます。

最も簡単な自己双対な解(BPST のインスタントン、3-05)は、作用の密度が原点に丸く集まった形です。1/g21/g^2 を単位にした作用の密度 s=12∣F∣2s=\tfrac12|F|^2 と、半径 RR の内側の作用の割合は、大きさ ρ\rho の解で次の通りです(d4x=2π2r3drd^4x=2\pi^2r^3dr、2π22\pi^2 は単位の S3S^3 の面積)既知。ss の形は上の規格化で BPST の接続から計算し直しました 計算。

s(x)=48 ρ4(∣x∣2+ρ2)4,∫R4s d4x=8π2,18π2∫∣x∣<Rs d4x=1−3(1+u)2+2(1+u)3,  u=R2ρ2(9)s(x)=\frac{48\,\rho^4}{(|x|^2+\rho^2)^4},\qquad \int_{\mathbb R^4}s\,d^4x=8\pi^2,\qquad \frac{1}{8\pi^2}\int_{|x|\lt R}s\,d^4x=1-\frac{3}{(1+u)^2}+\frac{2}{(1+u)^3},\ \ u=\frac{R^2}{\rho^2} \tag{9}

計算表 1 (9) の数値積分。全体は ρ\rho によらず、半径 ρ\rho の内側にいつも半分が入ります。

ρ中心の密度 48/ρ⁴全作用 / 8π²半径 ρ の内側90% が入る半径
40.18751.0000000000000.5000008.1065
1481.0000000000000.5000002.0266
1/163.146 × 10⁶1.0000000000000.5000000.1267

例。ρ→0\rho\to0 で、作用を 8π2/g28\pi^2/g^2 に保ったまま密度が一点に潰れます。三次元以下なら縮めると作用が増える(図 2)ので集中は止まりますが、四次元では止まりません。この集中の扱いが四次元の古典ヤン–ミルズの解析の要であることは、Uhlenbeck の 1982 年の仕事以来知られているとされます 既知。問題文 §2 は 'Asymptotic freedom ensures a decisive regularity in the case when classical Sobolev inequalities are borderline.' と書き、漸近自由が決定的な正則性を「保証する(ensures)」と言い切っています。この章はそれを、(7) と表 1 で見た古典の境目(四次元で評価がちょうど足りなくなること)を漸近自由が補う、という意味に読みます(解釈)。

06

無限遠の球面と SU(2) — 整数が出る場所

Rd\mathbb R^d の遠方は大きな球面 Sd−1S^{d-1} です。作用が有限で減り方が十分なら、遠方で AA はゲージ変換だけで書ける形(純ゲージ。1-07)に近づき、ゲージ変換の写像が残ります(1-07 の単極子と同じ仕組み)。結合定数 gg と区別するため、この節ではその写像を hh と書きます。連続な変形で移り合う写像を同じと見た類がホモトピー群 πd−1\pi_{d-1} です。

h: S3→SU(2)≅S3,k=deg⁡h∈π3(S3)=Z,S≥8π2g2 ∣k∣(10)h:\ S^3\to SU(2)\cong S^3,\qquad k=\deg h\in\pi_3(S^3)=\mathbb Z,\qquad S\ge\frac{8\pi^2}{g^2}\,|k| \tag{10}

四次元では遠方も SU(2) も S3S^3 で、同じ次元の球面の間の写像には「何回かぶせたか」という整数(写像度)があります。正確には、行き先の S3S^3 の一般の点を一つ選び、その逆像の各点に、そこで hh が向きを保つなら +1+1、反転するなら −1-1 を付けて足した和です(どの点を選んでも同じ値)。これがインスタントン数 kk です。

不等式は (5) から出ます。05 節の規格化で k=116π2∫(∣F+∣2−∣F−∣2) d4xk=\frac{1}{16\pi^2}\int(|F^+|^2-|F^-|^2)\,d^4x と書けるので、S=12g2∫(∣F+∣2+∣F−∣2) d4x≥8π2g2∣k∣S=\frac{1}{2g^2}\int(|F^+|^2+|F^-|^2)\,d^4x\ge\frac{8\pi^2}{g^2}|k| で、等号は自己双対か反自己双対のときです。BPST の解は k=1k=1 です(3-05)既知。

例。ホモトピー群の表によれば、SU(2)=S3S^3 への類 πd−1(S3)\pi_{d-1}(S^3) は d=2,3,4,5d=2,3,4,5 で 0,0,Z,Z/20,0,\mathbb Z,\mathbb Z/2、U(1)=S1S^1 への類は d=2d=2 だけ Z\mathbb Z(渦の数。1-07 の単極子と同じ仕組み)です。コンパクトな単純リー群なら π3\pi_3 はいつも Z\mathbb Z で、SU(3) にも kk があります 既知。

07

平面は点で交わる — 交叉形式とエキゾチック R4\mathbb R^4

事例 05 のとおり、四次元の二枚の平面は普通は一点で交わります。閉じた四次元多様体の中の二つの閉曲面も有限個の点で交わり、向きを込めた ±1\pm1 の和は曲面を動かしても変わりません。これが交叉形式(整数の対称行列)です。

dim⁡(Σ1∩Σ2)=2+2−4=0,Q(Σ1,Σ2)=∑p∈Σ1∩Σ2(±1)(11)\dim(\Sigma_1\cap\Sigma_2)=2+2-4=0,\qquad Q(\Sigma_1,\Sigma_2)=\sum_{p\in\Sigma_1\cap\Sigma_2}(\pm1) \tag{11}

例。CP2\mathbb{CP}^2 の交叉形式は (1)(1)、S2×S2S^2\times S^2 は (0110)\bigl(\begin{smallmatrix}0&1\\1&0\end{smallmatrix}\bigr) です 既知。Donaldson は反自己双対な接続((6) で F+=0F^+=0。向きを逆にすれば自己双対な接続と同じで、一次資料の流儀は 3-06)の解の空間を道具に、「向きの付いた閉じた滑らかな四次元多様体の定値な交叉形式は対角化できる」という定理に至りました。1983 年に単連結の場合を示し、のちに単連結の仮定を外した形に広げたとされます(細部は 3-06)。Freedman の位相的な定理と対比すると、R4\mathbb R^4 と同相だが微分同相でない空間(エキゾチック R4\mathbb R^4)が現れ、それが連続体濃度だけあることは Taubes が最初に示したとされます 既知。本体は 3-06。

寄り道:結び目とウィルソンループ

寄り道

飛ばしてよい小節です。

ウィルソンループは閉じた道のホロノミー(1-07)のトレースで、三次元の Chern–Simons 理論ではその期待値が結び目の不変量(Jones 多項式)を与えます(Witten 1989)既知。四次元ではどの輪もほどけ(事例 03)、ヤン–ミルズは位相的でもないので、期待値は道の大きさと形で決まり、物質場の無い理論では面積則が閉じ込めの目印とされます 物理(5-02)。

08

24-cell は SU(2) の有限部分群

24-cell の頂点(座標の二つが ±1\pm1、二つが 0)に (1+i)/2(1+i)/\sqrt2 を左から掛け 1/21/\sqrt2 倍すると、次の 24 個の単位四元数になります 計算。掛け算で閉じた SU(2) の有限部分群(二項四面体群。SO(3) への像は正四面体の 12 個の回転)です 既知。

Tˉ={±1, ±i, ±j, ±k, 12(±1±i±j±k)},∣Tˉ∣=24(12)\bar T=\Bigl\{\pm1,\ \pm i,\ \pm j,\ \pm k,\ \tfrac12(\pm1\pm i\pm j\pm k)\Bigr\},\qquad |\bar T|=24 \tag{12}

正六百胞体の 120 頂点も同じく二項二十面体群 Iˉ\bar I をなします。

例。格子ゲージ理論(5-01)ではリンクに有限群の元を置けます。Petcher–Weingarten 1980 は Tˉ\bar T・Oˉ\bar O・Iˉ\bar I で計算し、要旨によれば Iˉ\bar I のプラケットの平均・ウィルソンループ・弦張力の推定は広い結合の範囲で SU(2) と一致しました。十分弱い結合では、元の間の隙間のため SU(2) と違う振る舞いになるとされます 物理(出典と詳しい話は 5-10)。

計算表 2 三つとも積で閉じることを確認。「最も遠い点までの角」は S3S^3 上の無作為な 20 万点から最も近い元までの角の最大(推定)。

群位数最近接の距離辺の数最も遠い点までの角
Tˉ\bar T(24-cell)2419644.7°
Oˉ\bar O482−2≈0.7654\sqrt{2-\sqrt2}\approx0.765414431.2°
Iˉ\bar I(600-cell)1201/φ≈0.61801/\varphi\approx0.618072022.2°
09

球の面積と、四次元で発散し始める積分

事例 08 の球の体積は単位球面の面積の式から出ます。この式は dd が整数でなくても意味を持ち、摂動論(4-03)で最初に出会う形の積分も dd の関数になります。

∣Sd−1∣=2πd/2Γ(d/2),I(d)=∫Rdddk(k2+1)2=∣Sd−1∣∫0∞kd−1dk(k2+1)2=πd/2 Γ(2−d2)(13)|S^{d-1}|=\frac{2\pi^{d/2}}{\Gamma(d/2)},\qquad I(d)=\int_{\mathbb R^d}\frac{d^dk}{(k^2+1)^2}=|S^{d-1}|\int_0^\infty\frac{k^{d-1}dk}{(k^2+1)^2}=\pi^{d/2}\,\Gamma\Bigl(2-\frac d2\Bigr) \tag{13}

Γ\Gamma はガンマ関数で、階乗を実数に延ばしたものです(Γ(n)=(n−1)!\Gamma(n)=(n-1)!、Γ(12)=π\Gamma(\tfrac12)=\sqrt\pi、Γ(x+1)=xΓ(x)\Gamma(x+1)=x\Gamma(x))。被積分関数は遠くで k−4k^{-4}、体積は kd−1dkk^{d-1}dk なので収束は d<4d\lt4 だけで、四次元は発散が対数で始まる境目です。結合が無次元になる次元で、発散もちょうど対数になります(4-04)。d=4−ϵd=4-\epsilon で計算する方法(次元正則化、't Hooft–Veltman 1972・Bollini–Giambiagi 1972)と運動量を KK で切る方法では

I(4−ϵ)=2π2ϵ+O(1),∫∣k∣<Kd4k(k2+1)2=2π2ln⁡K−π2+O(K−2)(14)I(4-\epsilon)=\frac{2\pi^2}{\epsilon}+O(1),\qquad \int_{|k|\lt K}\frac{d^4k}{(k^2+1)^2}=2\pi^2\ln K-\pi^2+O(K^{-2}) \tag{14}

となり、1/ϵ1/\epsilon と ln⁡K\ln K が同じ係数 2π2=∣S3∣2\pi^2=|S^3| で対応します。

計算表 3 (13) の公式と数値積分。

dI(d) 公式I(d) 数値積分(4−d)·I(d)
23.1415933.1415936.283185
39.8696049.8696049.869604
3.991957.039052—19.570391
3.99919722.225249—19.722225

例。最後の列は 2π2=19.7392092\pi^2=19.739209 に近づき、切断のほうは K=104K=10^4 で IK−2π2ln⁡K=−9.869604I_K-2\pi^2\ln K=-9.869604(−π2-\pi^2)でした。記事の球の体積(V5=5.2638V_5=5.2638 など)も同じ式で一致します 計算。

Γ(x+1)=xΓ(x)\Gamma(x+1)=x\Gamma(x) を使うと (4−d) I(d)=2πd/2Γ(3−d2)(4-d)\,I(d)=2\pi^{d/2}\Gamma(3-\tfrac d2) で、右辺は d=4d=4 をまたいで滑らかです。発散は 1/(4−d)1/(4-d) の因子にだけあり、残りの係数は d=4d=4 で 2π2Γ(1)=2π22\pi^2\Gamma(1)=2\pi^2 です。切断のほうでは IK=π2(ln⁡(1+K2)+11+K2−1)I_K=\pi^2\bigl(\ln(1+K^2)+\frac{1}{1+K^2}-1\bigr) で、ln⁡K\ln K が 1 増えるごとの増え方 2π2K4/(K2+1)22\pi^2K^4/(K^2+1)^2 が同じ 2π22\pi^2 に近づきます。図 3 はこの二つを並べます。

図 3 左のつまみで d を 4 に近づけると、I(d)(点線)は発散するが (4−d)·I(d)(実線)は 2π² に近づく。右のつまみで切断 K を大きくすると、ln K あたりの I_K の増え方が同じ 2π² に近づく
d = 3.0000 I(d) = 9.8696 (4−d)·I(d) = 9.8696 | K = 10.00 I_K = 35.7775 I_K − 2π² ln K = -9.6737 (2π² = 19.7392)

計算左は I(d)=πd/2Γ(2−d2)I(d)=\pi^{d/2}\Gamma(2-\tfrac d2) と (4−d)I(d)=2πd/2Γ(3−d2)(4-d)I(d)=2\pi^{d/2}\Gamma(3-\tfrac d2)、右は 2π2K4/(K2+1)22\pi^2K^4/(K^2+1)^2 と IKI_K をその場で計算(ガンマ関数は Lanczos の近似式。python3 の値と一致)。左のつまみは 4−d=10−u4-d=10^{-u} の uu を動かします。

10

次元のつまみ — 四で揃う行と揃わない行

本に散る dd 依存を一本のつまみで並べます。各行は冪 p(d)p(d) の符号で分かれ、p=0p=0 の境目では冪が消えて対数か不変が残ります。時空の四の六行は同じ d=4d=4 で境目に来ます。残る四行は四でない所か、別の理由で切り替わります。既知 正確には、六行が揃うのは同じ次元の勘定(伝播関数 1/k21/k^2 の 2 が二回)のためで、四次元の構成が不可能だという意味ではありません。

図 4 d を動かすと十一行の文が同時に替わる。緑=手前・太線=境目・黄土=先・灰=出所が扱わない d

計算境目はこの端末で計算、文は各章の写し。JavaScript が無効なら表 4。

表 4 図 4 の行。

量(章)札境目手前(d 小)境目で先(d 大)
[g²] と発散の型(4-04 表 2)時空の四4発散する図は有限個型は有限・全次数、結合が対数で走る型が際限なく増える
跡の係数 1−d/4(3-03 (8))時空の四(古典)40 でない恒等的に 0(古典に尺度が無い)0 でない(符号が逆)
インスタントンの作用 ρ^(d−4)((7)・3-05)時空の四(古典)4広げるほど作用が減るρ によらない潰すほど作用が減る
Wilson–Fisher・Σg_k²(4-04 (11)・6-05)時空の四4固定点 û*>0・Σg_k² は有限û は対数の速さで 0 へ・Σg_k² は段数の対数で増えるû は冪で 0 へ
確率量子化の余裕(6-09 表 2)時空の四4余裕が正(局所劣臨界)余裕 0・記号が有限個に収まらない余裕が負
デルタ井戸(D=d−2 の類比)(4-07 表 5)時空の四(類比)4D=1:g は 2 に落ち着くD=2:1/g が ln K に比例D=3:g を冪で寄せる
一点の分散 G_a(0)(1-09 表 3)対照(二)2有限ln(1/a) で発散a^(2−d) で発散
Wilson ループの分散(6-06 表 2)対照(三)3有限(面積)ln(1/a) に比例1/a に比例
真空の重なり(D=d−1)(4-09 §07)空間の四5有限対数で発散(時空五次元)—
完全な族(5-11・Lean no_perfectZ_of_five)偶然の四—在る整数の d だけ無い
構成の段(YM)(6-01 表 2)段 1〜6—d=2:閉・閉・閉・閉・一部・—;d=3:閉・閉(格子)・一部・未・未・未;d=4:d=3 と同じ

この章が言えている範囲

内容状態
(3)〜(8)・鏡での入れ替え既知。(8) は減衰を仮定。数値の確認は 計算((3) の全射性は見ていない)
格子の β\beta の log⁡(1/ϵ)\log(1/\epsilon) の走り/有限群と SU(2) の弱結合での違い物理。前者は数学では未解決と原文に明記。後者の出典は 5-10
(9)・表 1・∣F∣2|F|^2 の規格化/05 節の問題文の読み方密度の形と積分は 計算(解であることは 3-05)/この章の解釈
(10)(11)・07 節の定理既知(原論文は書誌のみ)
(12)〜(14)・表 2・表 3・図 3計算(被覆の角は標本による推定)
図 4・表 4各章の写し。並べ方はこの本の整理
質量ギャップ・連続極限この章は何も示していない

出典と再現

もの種別出典・道具
表 1〜4、05 節の規格化、図 1〜3 の照合値計算python3(NumPy・SciPy)。図はブラウザの JavaScript(同じ関数を node で実行して照合)
八つの事例・球の体積・24-cellこのサイト四次元でだけ起きること
格子と β\beta・問題文の引用既知S. Chatterjee, arXiv:1803.01950 §3/A. Jaffe, E. Witten, Quantum Yang–Mills theory(Clay Mathematics Institute のミレニアム懸賞問題の問題記述、claymath.org の PDF)§2・§6.6(どちらも本文を確認)
08 節既知D. Petcher, D. H. Weingarten, Phys. Rev. D 22 (1980) 2465(要旨を確認。弱結合での違いの出典は 5-10)
(3)・06 節の πd−1\pi_{d-1}・07 節の主張と帰属既知Wikipedia「Rotations in 4-dimensional Euclidean space」「Homotopy groups of spheres」「Donaldson's theorem」(1983 年の版は単連結を仮定し、一般の基本群への拡張は 1987 年の論文とする)「Exotic R4」(二次資料)
書誌のみ(本文は読んでいない)既知Conway–Smith, On Quaternions and Octonions (2003)/Belavin–Polyakov–Schwartz–Tyupkin, Phys. Lett. B 59 (1975) 85/Derrick, J. Math. Phys. 5 (1964) 1252/Uhlenbeck, Commun. Math. Phys. 83 (1982) 11, 31/Donaldson, J. Differential Geom. 18 (1983) 279/Donaldson, 同 26 (1987) 397/Freedman, 同 17 (1982) 357/Taubes, 同 25 (1987) 363/Witten, Commun. Math. Phys. 121 (1989) 351/'t Hooft–Veltman, Nucl. Phys. B 44 (1972) 189/Bollini–Giambiagi, Nuovo Cim. B 12 (1972) 20

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改訂 2026-10-01:初版。