computo ergo sum

2026-10-15 · chapter ヤン–ミルズと質量ギャップ第 15 部 紫外の制御分解・補題 F・横の縮みの帳簿 · Kiichi, Shiori and Rin

この本の全体 目次と読む順
  1. 第 0 部 入口 — この本の読み方
  2. 0-01 この本の読み方
  3. 0-02 一枚の絵
  4. 0-03 問題文を一語ずつ読む
  5. 0-04 数学の四次元と物理の四次元
  6. 第 1 部 数学の準備
  7. 1-01 ベクトル空間と線形写像
  8. 1-02 群とは何か
  9. 1-03 リー群とリー環
  10. 1-04 SU(2) と SU(3)
  11. 1-05 多様体と接空間
  12. 1-06 微分形式と外微分
  13. 1-07 ベクトル束と接続
  14. 1-08 確率と測度
  15. 1-09 無限次元の確率
  16. 1-10 ヒルベルト空間と自己共役作用素
  17. 1-11 フーリエ解析と分布
  18. 1-12 寄り道:四次元でだけ起きること
  19. 第 2 部 物理の準備
  20. 2-01 ラグランジアンと作用
  21. 2-02 場という考え
  22. 2-03 電磁気学はゲージ理論である
  23. 2-04 特殊相対論と時空
  24. 2-05 量子力学の骨
  25. 2-06 調和振動子と生成消滅
  26. 2-07 経路積分の考え方
  27. 2-08 統計力学と相転移
  28. 2-09 寄り道:イジング模型で見るギャップと相関長
  29. 2-10 緩和の時間と動的指数 z
  30. 第 3 部 ヤン–ミルズ理論(古典)
  31. 3-01 ゲージ原理
  32. 3-02 非可換ゲージ場
  33. 3-03 作用と方程式
  34. 3-04 幾何としてのゲージ理論
  35. 3-05 インスタントンと位相
  36. 3-06 寄り道:Donaldson とエキゾチック R⁴
  37. 3-07 標準模型の中のヤン–ミルズ
  38. 第 4 部 量子化
  39. 4-01 正準量子化とハミルトニアン
  40. 4-02 経路積分とユークリッド化
  41. 4-03 摂動論と Feynman ダイアグラム
  42. 4-04 発散と繰り込み
  43. 4-05 発散の代数
  44. 4-06 漸近自由
  45. 4-07 次元転移と Λ
  46. 4-08 ゲージ固定と Faddeev–Popov
  47. 4-09 場の量子論の公理
  48. 4-10 Osterwalder–Schrader の公理と再構成
  49. 4-11 質量ギャップの定義
  50. 4-12 寄り道:摂動級数は発散する
  51. 第 5 部 格子ゲージ理論
  52. 5-01 Wilson の格子
  53. 5-02 強結合展開
  54. 5-03 反射正値性と転送行列
  55. 5-04 無限体積極限とクラスター展開
  56. 5-05 弱結合と連続極限
  57. 5-06 U(1) と非可換の違い
  58. 5-07 モンテカルロ法
  59. 5-08 グルーボールと弦張力の測定
  60. 5-09 何を固定して極限を取るか
  61. 5-10 有限群の格子ゲージ理論
  62. 5-11 寄り道:Bakry–Émery と一リンク積分
  63. 第 6 部 構成的場の理論
  64. 6-01 構成的場の理論とは
  65. 6-02 二次元の可解性とヤン–ミルズ測度
  66. 6-03 スカラー場の構成
  67. 6-04 クラスター展開
  68. 6-05 繰り込み群の段の列
  69. 6-06 三次元ヤン–ミルズの紫外安定性
  70. 6-07 四次元
  71. 6-08 四次元の φ⁴ の自明性
  72. 6-09 確率量子化と正則性構造
  73. 6-10 四次元で止まる場所
  74. 6-11 発散以外の障害
  75. 6-12 寄り道:「1/0 に記号を与えれば」
  76. 第 7 部 物理の側から
  77. 7-01 物理はどう見ているか
  78. 7-02 閉じ込めの機構
  79. 7-03 弦の絵
  80. 7-04 大 N
  81. 7-05 ひも理論と余剰次元
  82. 7-06 余剰次元が見えなくなる仕組み
  83. 7-07 ゲージ場はどこから来るか
  84. 7-08 ホログラフィー
  85. 7-09 質量ギャップが幾何になる
  86. 7-10 四次元に戻す
  87. 7-11 超対称と Seiberg–Witten
  88. 7-12 等価原理に当たる一文
  89. 7-13 物理の掘り方が数学と離れる場所
  90. 第 8 部 二つの言葉の辞書 — 物理の視点と数学の視点
  91. 8-01 辞書の読み方
  92. 8-02 辞書 A
  93. 8-03 辞書 B
  94. 8-04 辞書 C
  95. 8-05 私たちの仮定の物理側の対応
  96. 地図
  97. 第 9 部 現在地と課題
  98. 9-01 世界はどこまで来ているか
  99. 9-02 二つの掘り方の切れ目
  100. 9-03 新しい概念の候補
  101. 9-04 課題の一覧
  102. 9-05 よくある誤解
  103. 9-06 証明が含むべき段 — 七段の表
  104. 一本目の道 — 時間の方向から
  105. 第 10 部 一本目の道(前半)— 時間の方向から:質量ギャップと拡散型緩和時間の仮定
  106. 10-00 入口 — 階段と、酔歩・物差し・時計
  107. 10-01 構成の筋と仮定 ξ²
  108. 10-02 四次元格子で試した道と壁
  109. 10-03 階段の四段 — なぜ 0+1 次元から始めるか
  110. 10-04 二重井戸の経路の測度とキンク
  111. 10-05 一段目の言明 — 四条件と命題 4.5
  112. 10-06 (H1) 相の中の局所 Poincaré
  113. 10-07 (H2) の地図 — 七つの道筋と環の継ぎ目
  114. 10-08 計算機援用とは何か — 窓の中の鎖の条件
  115. 10-09 区画の枠組みと道筋 5 の三本の筋
  116. 10-10 迂回策の一覧 — 壊れ方の型
  117. 10-11 (H3)(H4) と芯の定数
  118. 10-12 統合表と依存グラフ
  119. 10-13 Lean の言明と機械検査の限界
  120. 10-14 突き合わせ — 記録の数と既知の数
  121. 10-15 残件と費用 — 定理までの距離
  122. 10-16 主張しないこと
  123. 10-17 ひらめきと小さな問い
  124. 第 11 部 一本目の道(後半)— 仮定の形を直し、時間を連続にする
  125. 11-00 今後の考察 — 入口
  126. 11-01 仮定 ξ² を妨げる一つの形 — ほぼ保存される大域の量
  127. 11-02 物差しと座標を選び直す — 保存が壊れる長さ
  128. 11-03 仮定 ξ² を直す二つの形 — 区画の仮定 ξ² と局所の仮定 ξ²
  129. 11-04 片側の橋はどの仮定 ξ² を要るか
  130. 11-05 時間を連続にする — Hamiltonian 格子と真空の測度
  131. 11-06 凸性の代わりに稀さで払う — 群の上の繰り込みと対数 Sobolev
  132. 11-07 四次元だからこそ — 無次元の結合と位相
  133. 11-08 問いと、主張しないこと
  134. 11-A1 第 11 部の記号の対応表
  135. 二本目の道 — 空間の方向から
  136. 第 12 部 二本目の道:空間の方向から — 小さな捩れた T² と閉じ込め
  137. 12-00 入口 — 時間でなく空間を
  138. 12-01 捩れた T² と 't Hooft の流束
  139. 12-02 渦と分数インスタントン
  140. 12-03 容器 — 枠を条件づけると独立になる
  141. 12-04 板の閉じ込め
  142. 12-05 渦の挿入の恒等式
  143. 12-06 力学で駆動した挿入と流れの補題
  144. 12-07 なぜ決まった写像は失敗するか
  145. 12-08 測った記録
  146. 12-09 この道が止まる場所 — T² を広げることが帯である
  147. 移り変わりの帯 — 二本の道が同じ壁に着く
  148. 第 13 部 移り変わりの帯 — 二本の道が同じ壁に着く
  149. 13-00 入口 — 合流
  150. 13-01 帯の正しい形
  151. 13-02 一つの不等式への還元
  152. 13-03 非可換が効く唯一の場所
  153. 13-04 構造だけでは渡れない
  154. 13-05 チェス盤と同時の反転
  155. 13-06 繰り込みの比較 — 群を区別する比較
  156. 13-07 時間の側から見た帯
  157. 13-08 試して止まった道の地図
  158. 13-09 測った記録
  159. 13-10 新しい見方の候補
  160. 13-11 紫外の制御 — 無限個の段で閉じるとは何か
  161. 閉じる
  162. 第 14 部 閉じる — 条件つきの言明
  163. 14-00 入口 — この部の約束
  164. 14-01 条件つきの言明 — 質量ギャップと閉じ込めを矢印ごとに
  165. 14-02 条件の台帳
  166. 14-03 問いの表(横断の索引)
  167. 14-04 主張しないこと(横断の索引)
  168. 紫外の壁 — 二本の道の下にある土台
  169. 第 15 部 紫外の制御 — 無限個の段で閉じるとは何か
  170. 15-00 入口 — 紫外の制御とは何か
  171. 15-01 紫外の難しさ — 無次元の結合・群値の場・ゲージ
  172. 15-02 原典の地図 — Bałaban の計画・BBS の鎖・原典に無い二行
  173. 15-03 分解の言明 — 有限個の母数で閉じる類と三つの剰余
  174. 15-04 一リンクの熱核の類と階層模型
  175. 15-05 束の網の定理 — 横の縮みと母数の流れを一つの射影で
  176. 15-06 母数の数え方 — ループの形ごとの結合と引き込む先の類
  177. 15-07 背景に依る揺らぎ η — 一段ごとの吸収
  178. 15-08 閉じない四行と、その案
  179. 15-09 言えないこと・問いの索引・依存の図
  180. 付録
  181. A-01 記号表
  182. A-02 用語集
  183. A-03 文献案内
  184. A-04 Lean と機械検査
  185. A-05 この本の作り方
  186. A-06 仮定の索引
  187. A-07 この本から出た論文

分解の言明 — 有限個の母数で閉じる類と三つの剰余

この章で分かること — 紫外の制御 ① を、「有限個の母数で閉じる類」と三つの剰余——結合の流れの剰余 (Rem-flow)、形の剰余 (Rem-shape)、定義域の中の連続性 (C)——に割る形で言明できること(言明だけ)。そのうち、結合が小さいまま留まるという仮定 (U3) が、一段の剰余の評価 (S) と連続性 (C) から初等的に出ること(補題 F、証明つき)。一段の写像が類のまわりで横に縮むなら、類からの外れは段の和でなく上限で押さえられ、段数に一様であること(横の縮みの帳簿)。類は熱核や Wilson の作用の定数倍の族ではなく、一段の写像が引き込む先の一母数の類に取るのがよいこと。帯の分解と比べると、割る形は同じで、違いは一段の損を払う相手の有無にあること。この分解から出る三つの問い F-UV1〜3。

前提となる章 — 15-00 §01((U1)(U2)(U3) と一段で閉じる形)・15-01 §01(損の和が対数で発散すること)・15-02 §01(Bałaban の Theorem 1 の仮定)・13-06 §01(帯の分解)。

先に言うこと — この章は ① を示していません。示すのは、何を示せばよいかの言明・二つの初等的な部品(補題 F と横の縮みの帳簿)・規則の候補・問いです。分解の含意のうち初等的に確かめたのは補題 F と積と等比級数の算術だけで、(Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape) のどれも四次元で示していません。この章の「一段」は、断らない限り本当のブロック化の一段(多リンク・ゲージの張り替え・大きな場を含む)の意味で、最小の系の数(15-04〜15-06)はその代わりではありません。

この章の順序
  1. 類と一段の写像 — 母数の流れ Φ\Phi と剰余 rθr_\theta
  2. 分解の言明 — (Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape)・(C)
  3. 補題 F — (U3) を (S) と (C) に割る(証明つき)
  4. 横の縮みの帳簿 — 外れは和でなく上限で
  5. 規則の束(表 1)
  6. 帯の分解との対比(表 2)
  7. 問い F-UV1〜3(表 3)
  8. 言えないこと
  9. 五分類の表と依存グラフ(表 4)

00

この章で分かること

01

類と一段の写像

紫外の制御の目標は、15-00 §01 の式 (3)——段 kk の有効密度が類 K(gk;r,κ,c)\mathcal K(g_k;r,\kappa,c) に入るなら段 k+1k+1 の有効密度も同じ定数の類 K(gk+1;r,κ,c)\mathcal K(g_{k+1};r,\kappa,c) に入る——を全ての段で示すことでした。15-01 §01 で見たとおり、四次元では一段に gk2g_k^2 の大きさで動く部分を誤差として運べず、類の母数の動きにしなければなりません。この節では、その「母数の動き」と「残り」を分けて書く枠を置きます。

有限個の母数 θ=(θ1,…,θm)∈Θ⊂Rm\theta=(\theta^1,\dots,\theta^m)\in\Theta\subset\mathbb R^m で番号づけた重みの族 C={wθ:θ∈Θ}\mathcal C=\{w_\theta:\theta\in\Theta\} をとり、ブロック化の一段 TT が

T(wθ (1+ρ))=wΦ(θ) (1+rθ[ρ])(1)T\bigl(w_\theta\,(1+\rho)\bigr)=w_{\Phi(\theta)}\,\bigl(1+r_\theta[\rho]\bigr) \tag{1}

の形をとるとします。Φ:Θ→Θ\Phi:\Theta\to\Theta は母数の流れ、rθ[ρ]r_\theta[\rho] は剰余(局在した無関係な項と大きな場の因子をまとめたもの)で、剰余の大きさは 15-07 の重み GkG_k のノルムで測ります。(1) は定義の形で、どんな TT でも Φ\Phi と rr の選び方を決めれば書けます。中身は「Φ\Phi と rr が段に一様な評価を持つように選べるか」にあります。

母数の数え方の目安。四次元の純ゲージでは、ゲージ不変性と格子の対称性の下で冪の数え方で残る局所の項は、真空のエネルギー(定数)と F2F^2 の係数の二つで、m=2m=2、θ=(E,β)\theta=(E,\beta)、β=4/g2\beta=4/g^2 と読みます 読(冪の数え方。三次元で「相殺項は定数一つ」とする 15-01 §01 の文の四次元版)。ただし最小の系では、一段の後の作用は一本の二次形式の定数倍に収まらず、ループの形ごとの結合の比などの「形の座標」が動きます(15-06)。この座標は冪の数え方では格子間隔の二乗で効く無関係な向きに当たり、一段の写像で縮むなら母数は実質 β\beta ひとつで、形のずれは横の縮み λ\lambda が払う、という読みになります 読。§02 の (Cls) はこの読みを言明の形にしたものです。

02

分解の言明 — (Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape)・(C)

次の四つから、(U1)(U2)(U3) が段数に一様に従う、という形の言明を置きます 仮(言明の形だけ。四つのどれも四次元で示していない)。

含意のうち、(Rem-flow) と (C) から (U3) が出るのは補題 F 初、(Rem-shape) から定数の積 ∏k(1+ηk)\prod_k(1+\eta_k) が有界なのは積の算術 初(1+x≤ex1+x\le e^x)、横の縮みから外れが段数に一様なのは等比級数 初(§04、一段の不等式を仮定)、局在と稀さが重みのノルムから従う部分は平らな場の付録 A の枠からの読み 読(15-02 §04)です。部品と条件の対応は、(Cls) の母数 β\beta が (U3) の「結合」そのもの(§05 の規則 4)、(Rem-flow) が (U3)(規則 6)、(Rem-shape) の局在した部分が (U1)(規則 3)、大きな場の部分が (U2)(規則 5)です。

なぜ「比 2 を保つ類」としては言明しないか。最小の系(一列四枚のプラケット、15-06)では、二次の二つの結合の比を木の値 2 に保つ作用の曲線(基本表現と随伴表現の混合の作用で、随伴の結合が ρ≈−1/4\rho\approx-1/4 のもの)が見つかります。しかし一段の写像は形の座標を縮める向きに働き、その曲線を一段で O(1)O(1) 離れた所に写すので、曲線は流れで閉じません(15-06、SU(2)・一列四枚・対角で定義した一段・主項の水準)読。流れが引き込む先の類の上で、比は 2+23B+O(B−2)2+\frac2{3B}+O(B^{-2}) で、ずれの主項は群の曲がりから来る一ループの量です 初(一ループの水準・同じ系)。だから比 2 は母数で調整できる座標ではなく、引き込む先に残る量です。(Cls) は「比 2 を保つ類」でなく「引き込む先の一母数の類+縮む形」として言明する方が、測った最小の系と整合します 読(この系に限る)。

剰余 0 の例。15-04 §01 の一リンクの熱核の類 {pτ}\{p_\tau\}(母数一つ)では T(pτ)=pτ+tT(p_\tau)=p_{\tau+t} ちょうどで剰余は 0 です 初(半群の性質)。損が望遠鏡和になるのはこの「剰余 0」の言い換えで、背景に依らない揺らぎ(15-07 の補題 H)と同じ事実の別の面と読めます 読。

03

補題 F — 結合の流れの自己完結:(U3) を二つに割る

Bałaban の仮定 (U3)「有効結合が (0,γ](0,\gamma] に留まる」(15-02 §02)は、裸の結合 g0g_0 をうまく選べば満たせる、という形の文です。ただし有効結合 gk+1g_{k+1} は、それまでの段が小さい間しか定義されません(有効作用から読み取る係数なので)。このことを定義域で明示すると、(U3) は二つの条件に割れます。

補題 F。 b>0b\gt0、C≥0C\ge0、γ1>0\gamma_1\gt0 が Cγ12≤b/2C\gamma_1^2\le b/2 と γ12<2/(3b)\gamma_1^2\lt2/(3b) を満たすとし、n≥1n\ge1 を固定する。各 g0∈(0,γ1]g_0\in(0,\gamma_1] について、列 g0,g1,…g_0,g_1,\dots が「gk∈(0,γ1]g_k\in(0,\gamma_1] なら gk+1g_{k+1} が定まる」形で帰納的に定義され、次の二つを満たすとする。

このとき全ての γ0∈(0,γ1)\gamma_0\in(0,\gamma_1) について、ある g0g_0 があって g0<g1<⋯<gn=γ0g_0\lt g_1\lt\cdots\lt g_n=\gamma_0(全て定義される)。

初 証明。(i) gk≤γ1g_k\le\gamma_1 なら (S) と Cgk2≤b/2Cg_k^2\le b/2 から

1gk2−3b2 ≤ 1gk+12 ≤ 1gk2−b2(2)\frac1{g_k^2}-\frac{3b}2\ \le\ \frac1{g_{k+1}^2}\ \le\ \frac1{g_k^2}-\frac b2 \tag{2}

左辺は 1/γ12−3b/2>01/\gamma_1^2-3b/2\gt0 以上なので gk+1g_{k+1} は正の有限の数で、右から gk+1>gkg_{k+1}\gt g_k。(ii) J:={g0∈(0,γ0]: g0,…,gn が定義され全て≤γ0}J:=\{g_0\in(0,\gamma_0]:\ g_0,\dots,g_n\ \text{が定義され全て}\le\gamma_0\} と置く。(i) の単調性から J={g0≤γ0: gn が定義され gn≤γ0}J=\{g_0\le\gamma_0:\ g_n\ \text{が定義され}\ g_n\le\gamma_0\}。g02≤(1/γ02+3bn/2)−1g_0^2\le(1/\gamma_0^2+3bn/2)^{-1} なら、(2) の左を繰り返して 1/gk2≥1/g02−3bk/2≥1/γ021/g_k^2\ge1/g_0^2-3bk/2\ge1/\gamma_0^2(k≤nk\le n)なので JJ は空でない。(iii) s:=sup⁡Js:=\sup J とし、JJ の点列 g0(j)→sg_0^{(j)}\to s をとる。s≤γ0<γ1s\le\gamma_0\lt\gamma_1 なので g1(s)g_1(s) が定まり、(C) で g1(s)=lim⁡jg1(g0(j))≤γ0g_1(s)=\lim_jg_1(g_0^{(j)})\le\gamma_0。同じことを k=2,…,nk=2,\dots,n と繰り返して s∈Js\in J。(iv) もし gn(s)<γ0g_n(s)\lt\gamma_0 なら、n≥1n\ge1 と (i) から全ての gk(s)<γ0<γ1g_k(s)\lt\gamma_0\lt\gamma_1。(C) から ss の右の近傍でも g0,…,gng_0,\dots,g_n が定義され <γ0\lt\gamma_0 で、s=sup⁡Js=\sup J に反する。よって gn(s)=γ0g_n(s)=\gamma_0、単調性から g0<⋯<gn=γ0g_0\lt\cdots\lt g_n=\gamma_0。∎

変種:(S) を ∣rk∣≤Cgk2+ηk|r_k|\le Cg_k^2+\eta_k(0≤ηk≤b/40\le\eta_k\le b/4)に替えても、(2) の定数を 7b/47b/4 と b/4b/4 に、正値の条件を γ12<4/(7b)\gamma_1^2\lt4/(7b) に替えれば同じ証明が通ります 初。尺度に依る非普遍の項は、1/g21/g^2 の定数のずれとして吸収されます。

補題 F が言うこと。(U3) は、一段の剰余の評価 (S) と定義域の中の連続性 (C) に割れ、それ以外の部分(単調性と中間値の議論)は初等的です。(S) は「gk2g_k^2 の大きさの部分を流れに吸収し、剰余を 1/g21/g^2 の変数で O(gk2)O(g_k^2) に閉じ込める」ことの、結合の流れの側の文です。

補題 F が言わないこと。(S) は、四次元の非可換で大きな場の寄与を含めて示されていません。これが未発表の Theorem 2 の中身に当たります 仮(Theorem 2 の本文が無いので、対応は序文の一文からの読み)。(C) は「各段の有効作用が裸の結合に連続に依り、有効結合がその連続な汎関数として取り出される」ことです。有限個のコンパクト群の上の積分なので優収束定理で筋は通りますが、有効結合の取り出し方が小さな場の展開の中で決まる以上、その展開の解析性 (U1) に依ります 仮(筋だけ)。補題 F で (U3) が易しくなったとは言いません。帳簿の部分と本体の部分を分けただけです。(S) の大きな場込みの評価の案は 15-08 にあります。

04

横の縮みの帳簿 — 外れは和でなく上限で

(Rem-shape) の「ρk\rho_k が段数に一様に留まる」を、測る量の言葉で書きます。重みの空間 XX、一段 T:X→XT:X\to X、測る量 Φobs:X→R\Phi_{\rm obs}:X\to\mathbb R(例:層の外の曲率 κ/β\kappa/\beta、全変動距離)を置き、類 {wβ}\{w_\beta\} と読み取り b:X→Rb:X\to\mathbb R(b(wβ)=βb(w_\beta)=\beta)をとって、類の関数 F(β):=Φobs(wβ)F(\beta):=\Phi_{\rm obs}(w_\beta) と定めます。uk:=Tk(u0)u_k:=T^k(u_0)、βk:=b(uk)\beta_k:=b(u_k)、類からの外れ δk:=Φobs(uk)−F(βk)\delta_k:=\Phi_{\rm obs}(u_k)-F(\beta_k) とすると、恒等式

Φobs(uK)−Φobs(u0)=[F(βK)−F(β0)]+[δK−δ0](3)\Phi_{\rm obs}(u_K)-\Phi_{\rm obs}(u_0)=\bigl[F(\beta_K)-F(\beta_0)\bigr]+\bigl[\delta_K-\delta_0\bigr] \tag{3}

が成り立ちます 初(定義から)。第一項は母数の動きに吸収される分で、端の値の差だけが残ります(望遠鏡和)。第二項が損で、rk≥∣δk+1−δk∣r_k\ge|\delta_{k+1}-\delta_k| なら ∣δK−δ0∣≤∑k<Krk|\delta_K-\delta_0|\le\sum_{k\lt K}r_k です 初。

横に縮む場合。T(wβ)=wτ(β)(1+rβ)T(w_\beta)=w_{\tau(\beta)}(1+r_\beta)、∥rβ∥≤ε(β)\|r_\beta\|\le\varepsilon(\beta) とし、横の安定性 T(wβ(1+ρ))=T(wβ)(1+ρ′)T(w_\beta(1+\rho))=T(w_\beta)(1+\rho')、∥ρ′∥≤λ∥ρ∥\|\rho'\|\le\lambda\|\rho\|(二次の項を落とした線形の不等式)を仮定します。uk=wβk(1+ρk)u_k=w_{\beta_k}(1+\rho_k) と書けば ∥ρk+1∥≤λ∥ρk∥+ε(βk)\|\rho_{k+1}\|\le\lambda\|\rho_k\|+\varepsilon(\beta_k) で、

∥ρk∥ ≤ λk∥ρ0∥+sup⁡jε(βj)1−λ(0≤λ<1)(4)\|\rho_k\|\ \le\ \lambda^k\|\rho_0\|+\frac{\sup_j\varepsilon(\beta_j)}{1-\lambda}\qquad(0\le\lambda\lt1) \tag{4}

です 初(等比級数。上の線形の不等式の下で)。剰余が O(1/β)O(1/\beta) でも、外れは和でなく上限で押さえられ、段数に一様です。λ=1\lambda=1 なら ∥ρK∥≤∥ρ0∥+∑k<Kε(βk)\|\rho_K\|\le\|\rho_0\|+\sum_{k\lt K}\varepsilon(\beta_k) で、ε(β)=C/β2\varepsilon(\beta)=C/\beta^2 と βk≥β∗+ck\beta_k\ge\beta_*+ck(細かい側へ一ループで一次に増える、15-01 §01)なら

∑k<KC(β∗+ck)2 ≤ C(1β∗2+1cβ∗)(5)\sum_{k\lt K}\frac{C}{(\beta_*+ck)^2}\ \le\ C\Bigl(\frac1{\beta_*^2}+\frac1{c\beta_*}\Bigr) \tag{5}

で有限です 初(1/(u+c)2≤1/(cu)−1/(c(u+c))1/(u+c)^2\le1/(cu)-1/(c(u+c)) の望遠鏡和)。ε(β)=C/β\varepsilon(\beta)=C/\beta では和が ln⁡K\ln K で増え、一様ではありません(15-01 の対数の発散と同じ型)。だから「一段の損が O(1/β2)O(1/\beta^2) なら一様」と「固定の形へ幾何級数で縮むなら O(1/β)O(1/\beta) の剰余でも一様」の二通りがあり、後者の方が弱い仮定で通ります。

流れが結合を小さくする場合の形のずれ。最小の系の一段(15-06)では、木の結合が一段で Bn+1=Bn/5B_{n+1}=B_n/5 と変わり、形の座標(q/Bq/B の単位)の外れ rnr_n が

rn+1≤λ rn+CBn,Bn=B05n, 0≤λ<5⟹rn ≤ λnr0+C(5−λ) Bn(6)r_{n+1}\le\lambda\,r_n+\frac{C}{B_n},\quad B_n=\frac{B_0}{5^n},\ 0\le\lambda\lt5\qquad\Longrightarrow\qquad r_n\ \le\ \lambda^n r_0+\frac{C}{(5-\lambda)\,B_n} \tag{6}

を満たします 初(帰納法。一段の不等式は仮定で、その定数 CC の存在は最小の系の数値で見ただけ)。λ<1\lambda\lt1 なら出発のずれは幾何級数で消え、残りは常にその段の O(1/Bn)O(1/B_n) です。最小の系の λ\lambda は形の座標で最大 17/12517/125 でした(15-06、一列四枚・主項)読。(6) で BnB_n が細かい側へ減る向きに書いてあるのはその系の約束で、紫外の向き(細かい側ほど BB が大きい)では C/BnC/B_n は細かい段ほど小さくなります。

分解への含意:(Cls) の類を引き込む先の曲線に取れば、四次元の一段で問うべきは「源の大きさ ε\varepsilon」と「横の縮み λ\lambda」の二つの数になります 読。最小の系でこの二つがどう測れるかは 15-04(階層模型)と 15-05(束の網)にあります。

05

規則の束 — 何を規則にすれば一段が閉じるか

15-00 §01 の一段で閉じる形を、規則の束として書き直します。表 1 の各行は「一段で閉じる類」を作るのに要る規則の候補で、11-08 表 2 の規則の候補 N1(尺度の公理化)・N4(稀さで払う測度の類)・N5(漸近自由の公理)・N6(曲率の規則)のどこを埋めるかを並べました。どの行も候補で、無矛盾性も既存の結果を言い直せることも確かめていません 読(物理の見立て)。

表 1 一段が閉じるための規則の束(候補)
規則中身(一行)11-08 の候補手元の部品足りないもの
規則 1 ゲージ共変な平均平均の写像がゲージ変換と中心のずらしに共変で、線形化はスカラーの平均、非線形の部分は二次までN1連作の段 2(題)二次の剰余の定数の評価
規則 2 背景場の写像平均を与えて作用を最小にする配位が、尺度に依らない半径の中で一意・解析的・局所的N1連作の段 3(題)。二次元 O(4)O(4) の縮小写像局所のゲージ固定込みの四次元の書き下し
規則 3 活動のノルム背景 × 揺らぎの重みが四性質の群版を持つN4(ゲージ共変な活動のノルム)性質 2 の群版(補題 R)。背景に依らない揺らぎの一段(補題 H)。性質 3・4 の群版の言明(15-07)性質 3・4 の群版の証明と、ηk\eta_k の母数への吸収
規則 4 主要項への射影有効作用を「1gk2\frac1{g_k^2}× Wilson の作用 + 局在した無関係な項」に分け、marginal な F2F^2 だけを主要項へ送るN1(縮む方向と周辺の方向)熱核の望遠鏡和の型。最小の系の引き込む先の類(15-06)群の上でこの射影を定めること(ゲージ不変な局所関数の何次まで)
規則 5 大きな場の稀さ大きな場の領域の重みが zk∣Z∣z_k^{|Z|}、zk≤e−cp(gk)2z_k\le e^{-cp(g_k)^2}、cc が段で崩れないN4連作の段 5(仮定つき)。一リンクの曲率の負(15-01)帰納の一段(「最悪の幾何」を避ける形)
規則 6 結合の流れ一段の剰余 ∣rk∣≤Cgk2+ηk|r_k|\le Cg_k^2+\eta_kN5補題 F(§03)大きな場込みの (S)
規則 7 定数の陽化上の全ての定数を陽な数か陽な関数で新しい候補浮動小数の数値の記録区間演算・解析の評価

根との対応 読(物理の見立て):(R1)(無次元の結合)は規則 4・6、(R3)(大域のゲージ固定が無く、大きな場が凸性で制御できない)は規則 1・2・3・5(15-01 §03)。紫外だけの ① には (R2)(紫外と赤外をつなぐ展開が無い)が現れません。

規則にするときの注意(15-00 の読み違える型から)。

06

帯の分解との対比 — 一段の損を払う相手

移り変わりの帯は 13-06 §01 で、β 単調性(渦の自由エネルギーが β\beta について単調)と繰り込みの比較(格子を倍にした比較)に割られました 仮。表 2 は二つの分解を並べたものです。

表 2 帯の分解と紫外の分解(読み)
帯(13-06)紫外(この章)
一段の比較繰り込みの比較:倍の格子と、結合を強めた元の格子を定数 KK で比べる(1):T(wθ)=wΦ(θ)(1+r)T(w_\theta)=w_{\Phi(\theta)}(1+r)
漸近自由が入る所β′<β\beta'\lt\beta の向きだけΦ\Phi の β\beta 成分が βk+1<βk\beta_{k+1}\lt\beta_k の向きだけ((Rem-flow) の主項)
群を区別しない部品β 単調性:調整(β′\beta' を小さめに選んでも損しない)(C) と単調性:補題 F の中間値の議論(裸の結合の調整)
一段の損の扱いKkK^k の損を、強結合の端の面積の指数の小ささ(段を重ねて二重指数)で払う∏k(1+ηk)\prod_k(1+\eta_k) を払う相手が無い(弱結合の端は Gauss で、損を打ち消す小ささを持たない)。だから ∑kηk<∞\sum_k\eta_k\lt\infty か横の縮み λ<1\lambda\lt1 が要る
損の許される大きさ一段に定数 KK(1 より大きくてもよい)一段に 1+ηk1+\eta_k、ηk\eta_k は gk2+δg_k^{2+\delta} の型(gk2g_k^2 の型は積が 0 に向かうので不可)。横に縮む向きなら O(gk2)O(g_k^2) の剰余も上限で運べる(§04)
未決の芯β 単調性は張力の β\beta 単調性と同じ重さ。繰り込みの比較は帯の中で未大きな場込みの (S)。ηk\eta_k を母数に吸収すること(15-07)

表 2 から読むこと 読(物理の見立て)。二つの分解は同じ型(群を区別する一段の比較と、群を区別しない調整)で、割る形は同じです。違いは一段の損を払う相手の有無にあります。帯は強結合の端に二重指数の小ささがあるので一段の定数 KK が粗くてもよく、紫外は払う相手が無いので、一段の損そのものを和の有限な大きさか、母数の動きか、横の縮みの上限に閉じ込めるしかありません。

07

問い F-UV1〜3

表 3 は、この分解から出る問いを 11-08 表 1 の形で並べたものです。番号は 13-11 の表 4″ のものを引き継ぎます。第 15 部の他の章の問い(F-UV4〜)と全体の索引は 15-09 にあります。

表 3 紫外の壁の分解から出る問い(状態:新=13-11 で足した問い。更新=この章で書き直した)
問問い大きさ状態決着したら動くもの決着しても動かないものどの章から
F-UV1引き込む先の一母数の類の上で横に縮むか。最小の系では、引き込む先の類(結合 BB ひとつ+固定された O(1/B)O(1/B) の形)が在り、形の座標は一段で縮む(一列四枚で最大 17/12517/125、主項)。問い:(i) 四次元の格子に埋めたブロック(周りの束の逃げ道・ゲージの張り替えを含む)で、横の縮み λ\lambda と源が有限に留まるか(粗い面 2×2 を内部に置いた四次元の箱で λ≈0.027\lambda\approx0.027・源 ≈5×10−4\approx5\times10^{-4}、全ての粗い面を固定した網では λ\lambda は行列で粗い向きでは 1/161/16 を超える。15-05)。(ii) 一段の不等式 (6) の定数 CC が段に依らず在るか。(iii) 中心の Z2\mathbb Z_2 の符号の重み(渦の重み)が別の母数として要るか紙と小さな計算更新(Cls) の母数の個数と座標。引き込む先の類の次元四次元の格子の (Cls) と (S)15-03 §02・§04・15-05・15-06
F-UV2(S) を大きな場込みで示せる最小の模型はどれか。候補:階層的な SU(2)SU(2) 模型で、一リンクの遠い半球(重さ e−βe^{-\beta} の程度)の寄与を含めて ∣rk∣≤Cgk2|r_k|\le Cg_k^2 が立つか。あわせて、一プラケットの拘束つきの吸収 μWβ=μ1βcos⁡(θ/2)\mu_W^\beta=\mu_1^{\beta\cos(\theta/2)} を、多プラケットの真の拘束つき最小点で言い直せるか紙新規則 6 の (S) を階層の水準で一行四次元の格子の Theorem 215-03 §03・15-07
F-UV3捩れの役目:n12=1n_{12}=1 の M4M^4 の格子の上で、孤立した捩れた平坦な接続のまわりの随伴の揺らぎの作用素の最小固有値が c/M2c/M^2 以上か(有限次元の線形代数)。あわせて、補題 R が捩れで変わらないことの先に、性質 3 の群版が捩れで変わらないか紙(一部は小さな計算)新言明 T⁴-UV の分配関数の分母と最後の段の非退化細かい段の (U1)〜(U3)。(S)15-02 §05
08

言えないこと

(a) ① 紫外の制御は閉じていません。分解の言明 (Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape)・(C) のどれも、四次元で示していません。

(b) 補題 F は (U3) を (S) と (C) に割っただけで、(S)(未発表の Theorem 2 の中身)を示していません。

(c) §04 の帳簿は、二次の項を落とした線形の不等式と一段の不等式を仮定したときの算術です。四次元の一段で λ<1\lambda\lt1 と剰余の評価が立つことは示していません。

(d) m=2m=2 は冪の数え方の読みで、非摂動の類について示していません。「引き込む先の一母数の類」は一列四枚・対角の定義・主項(結合が大きい極限)の最小の系の読みで、四次元のブロック化について言っていません。

(e) 規則の束は候補で、無矛盾性も既存の結果を言い直せることも確かめていません。帯との対照は見立てで、帯の β 単調性・繰り込みの比較と紫外の剰余のどれも示していません。

09

五分類の表と依存グラフ

表 4 この章の行(この章の行に Lean の欄はありません)
行言明(一行)分類根拠範囲
[01]類と一段の写像の形 (1)・冪の数え方で m=2m=2読§01(冪の数え方)四次元の純ゲージ・局所の項
[02]補題 F:(S)+(C) ⇒ g0<⋯<gn=γ0g_0\lt\cdots\lt g_n=\gamma_0(変種つき)初§03Cγ12≤b/2C\gamma_1^2\le b/2・γ12<2/(3b)\gamma_1^2\lt2/(3b)・nn を固定
[03](S) の中身は大きな場込みの一段の剰余で、Theorem 2 の中身に当たる仮§03(序文の一文からの読み)四次元の非可換
[04]恒等式 (3)・望遠鏡和の損の上界初§04定義から
[05]横の縮みの帳簿 (4)・λ=1\lambda=1 の和 (5)・形のずれ (6)初§04(等比級数・望遠鏡和・帰納法)線形の不等式と一段の不等式を仮定
[06]比 2 を保つ曲線は流れで閉じず、引き込む先の比は 2+23B2+\frac2{3B}読・初§02(15-06 の結果)SU(2)・一列四枚・対角の定義・主項/一ループの水準
[07]紫外の壁の分解:(Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape)・(C) ⇒ (U1)(U2)(U3)。(Cls) は引き込む先の一母数の類+縮む形仮§02(言明の形)言明だけ
[08]規則の束と根との対応読§05(物理の見立て)候補
[09]帯の分解との対照:割る形は同じで、一段の損を払う相手の有無が違う読§06(物理の見立て)—
[10]問い F-UV1〜3仮§07問いの形

依存グラフ(前提の番号は結論の番号より小さい):

[01] 読 CLS    類と一段の写像・m = 2                              冪の数え方
[02] 初 F      補題 F                                              (S)(C) の下
[03] 仮 S      (S) が本体 ⟸ [02]                                   四次元の非可換
[04] 初 TEL    恒等式と望遠鏡和
[05] 初 LEDG   横の縮みの帳簿 ⟸ [04]                               一段の不等式を仮定
[06] 読 ATTR   比 2 の曲線は閉じない・引き込む先の比 ⟸ [01]         一列四枚・主項
[07] 仮 DEC    紫外の壁の分解 ⟸ [01][02][05][06]                   言明の形
[08] 読 RULE   規則の束 ⟸ [02][07]
[09] 読 BAND   帯との対照 ⟸ [07]
[10] 仮 Q      問い F-UV1〜3 ⟸ [03][05][07]

確かめ方は、全ての「⟸」の右の番号が左の番号より小さいことを目で見ることです。円はありません。[03]・[07]・[10] は仮定の行で、どれも ① を割った問いの形です。この章の節点に、① が示されたという節点はありません。


この章が言えている範囲

言えている言えていない
初 補題 F((U3) ⇐ (S)+(C)、変種つき)と、横の縮みの帳簿 (3)〜(6)(線形の不等式と一段の不等式を仮定したとき)(S) と (C) のどちらも。四次元の一段で λ<1\lambda\lt1 と剰余の評価
仮 紫外の壁の分解と (Cls) の形(引き込む先の一母数の類+縮む形)、問い F-UV1〜3どれの証明も。① が閉じる見込み
読 m=2m=2 の冪の数え方・規則の束・帯との対照・比 2 を保つ類を採らない理由(最小の系)非摂動の類での母数の個数。四次元のブロック化での引き込む先の類

出典と再現

もの種別出典・道具
Theorem 1 の仮定 (U3) と未発表の Theorem 2典(要旨と序文)T. Bałaban, Large field renormalization. II, Comm. Math. Phys. 122 (1989) 355–392(6-07 §03・15-02)
帯の分解仮(言明)13-06 §01
規則の候補 N1・N4・N5・N6読11-08 表 2
補題 F・帳簿 (3)〜(6)初この章の本文の証明
引き込む先の類・比 2 の曲線・縮み 17/12517/125読(木の写像と一ループの式は初)本書の検討(15-06。一列四枚の模型、二経路の数値)
表 1〜3・分解の言明本書の検討本書の検討の記録(紫外の制御の検討の整理)

この章で使った語 — 類・母数の流れ Φ\Phi・剰余・(Cls)・(Rem-flow)・(Rem-shape)・定義域の中の連続性 (C)・一段の剰余 (S)・補題 F・横の縮みの帳簿・横の縮み λ\lambda・源・引き込む先の類・規則の束・払う相手。意味は A-02 用語集 にあります。

次に読む章:15-04 一リンクの熱核の類と階層模型 — この章の分解が最も小さな場でどう見えるか。

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改訂 2026-10-15:初版。13-11 の §07(補題 F)と §10(紫外の壁の分解・規則の束・帯との対比・問い)を移し、横の縮みの帳簿(§04)と、(Cls) を引き込む先の一母数の類として言明する理由を足し、F-UV1 を更新した。